【高校数A】整数の性質「約数と倍数」「倍数の判定法」を元数学科が解説

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数学
ジル
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みなさんおはこんばんにちは。

昨日黒猫を見てしまったジルでございます!

最近までずっと図形について学んできましたがここからはまた分野が変わりまして、整数について掘り下げていきます。




本題に入る前に…実数、虚数、有理数、無理数、整数、分数、自然数について

みなさん『数』にはいろんな種類があるのご存知ですか?

高校数学まででも相当な種類が出てきております。ここらで一度整理してみましょう!

それぞれの分岐を解説します。

「実数」と「虚数」

これまで習ってきた数は全て「実数」になります。

ジル
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虚数は高二で習うのでお楽しみに!!!

高一のみなさんは今は気にしなくてもオッケーです!

 

「有理数」と「無理数」

有理数については中学数学で習っているはずです。

有理数とは分数の形(整数÷整数)で表すことができる数(分母0を除く)
苦戦しつつ調べるあざらし
苦戦しつつ調べるあざらし

なんで分数の形で表すことができる数を『有理数』なんて言うの??

ジル
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これ話すとちょいと長くなりますが、敢えて漏らさずお話しします( ^ω^ )

気にならない方は飛ばしちゃって下さい。

まず有理数を英語に訳すと「rational number」です。

numberは「数」
rationalは「合理的」
このままでは少し分かりにくいですね…。rationalは形容詞なので動詞にしてみるとratioになります。ratioは「比」という意味なんです。
この比がポイントで
分数って実は比を表しているのですよ!!!
ジル
ジル

分数が比を表しているってみなさんあまり馴染みないですよね。

例えば75とは

5に対する7の比
を表しているんです!!!
Qに対するPの比=PQ=P:Q
このイコールは
から分かります。
さて少し脱線しましたが…
有理数とはabと分数で表すことができる、つまり整数bに対する整数aの比を表す数です(整数bが0の場合を除く)。
逆に無理数とは有理数の逆でabで表せない数のこと。

 

「整数」と「分数」

まあこちらは説明せずとも分かりますよね。

 

「正の数」と「0」と「負の数」

整数とは

…,-3,-2,-1,0,1,2,3,…

こんな数ですね?

これを「正の数」「0」「負の数」に分けてみましょう。

,-3,-2,-1,0,1,2,3,

 

ジル
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ここの正の数は『自然数』とも言います。

よく使う単語なので覚えておきましょう(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

「約数」「倍数」とは?

整数についてもう少し掘り下げていきます。

…,-3,-2,-1,0,1,2,3,…

a、bを整数とします。

この時

a=bk(k)

と表される時

aはbの倍数である

といい、

bはaの約数である

と言う。

例)8の約数を求めなさい。

まずは先程出した約数の定義より

8=b×k(k)

で表せる時のbを求めれば良いんです!

早速書き出してみましょう。

したがって答えは1,2,4,8  …ではありません!!!!

整数の定義を思い出して下さい。

…,-3,-2,-1,0,1,2,3,…

大事なのはマイナスも含まれているってこと!

つまりですね、先程書き出した表に

こうやってマイナス分も書き出せるわけよ!

したがって正しい答えは

1,2,4,8,-1,-2,-4,-8

です。

ジル
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慣れていないと忘れがちかもなので注意ね!!!

 

例)3の倍数は?

先ほど出した倍数の定義より

a=3×k(k)

を満たすaを求めれば良いです。

つまりa=0,3,6,9,…   ではないですからね!!!!

先ほども申しました通り整数とは

…,-3,-2,-1,0,1,2,3,…

とマイナスも含まれています。

つまり

も書き出せるわけですわ(^∇^)

したがって

a=…,-9,-6,-3,0,3,6,9,…

 

基本的な証明問題を1つ

ジル
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この分野では証明問題も出題されるので証明方法を確認しておきましょう(^∇^)

問:a,bを整数とする。a,a+bが6の倍数ならば、bが6の倍数であることを証明しなさい。

ジル
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このタイプの証明は教科書にも載っているレベルで頻出です。

丁寧に解説しますので数学が苦手な方も見てってね!

(証明開始)

まずは約数、倍数の定義より

aが6の倍数→a=6p(p)

a+bが6の倍数→a+b=6q(q)

と表せます。

ここで注意が1つ!

aが6の倍数→a=6p(p)

a+bが6の倍数→a+b=6p(p)

としないように!

ジル
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数学が苦手な方ほどやってしまうかも。

aとbはあくまでも「a,a+bが6の倍数になる以外はランダム」な関係なんです。a=6p、a+b=6pとしてしまうとa=a+bが成立してしまい、a=b=0、つまりa,bが限定されてしまうのでダメです。

 

aが6の倍数→a=6p(p)…①

a+bが6の倍数→a+b=6q(q)…②

①を②に代入して

6p+b=6q

移行して

b=6q6p=6(qp)

p,qが整数なのでq-pも整数です。

これでbが6の倍数であることが分かります。

(証明終了)

 

倍数の判定法(色々あります)

次は自然数のお話。

みなさん、ある自然数がなんの倍数か調べるにはどうしたら良いか分かりますか?

やっぱり割り算してみるのが良いのでは?

ジル
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もちろんそれでもできますね!

例えば3の倍数か知るには3で割って割り切れるか検算すれば良いのですから。

ただしその方法だと「36590982」のような大きい数が3の倍数か確かめるのは少し時間かかりますよね?

今回はとんでもなく大きい数でもすぐに判定できる方法を教えます٩( ‘ω’ )و

ただし全ての数に判定方法があるわけではありません。今回は2,3,4,5,8,9の判定方法を解説します!

早速見ていきましょう(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

《判定方法》
2の倍数:一の位の数が0,2,4,6,8のいずれか
3の倍数:各位の合計が3の倍数
4の倍数:下2桁が4の倍数
5の倍数:一の位の数が0か5
8の倍数:下3桁が8の倍数
9の倍数:各位の合計が9の倍数
ジル
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3の倍数の判定方法なんか結構使っていましたね〜( ^ω^ )

ではそれぞれ判定方法について、なぜその方法で分かるのかを証明します!!!

2の倍数:一の位の数が0,2,4,6,8のいずれか

これは証明するまでもないですね。

一の位の数が0,2,4,6,8のいずれかということはその数は偶数です。

偶数は2で割れるのは当然なので!

 

3の倍数:各位の合計が3の倍数

まずは判定方法の証明において大切な考え方をお伝えしておきます。

ジル
ジル

すごく大切なので必ず理解して下さい!!!

といってもそんなに長いものでもなく

92=2+9×10

124=4+2×10+1×100

と表せるってものです。これから証明するほとんどにこれが利用されるので覚えといて!

 

(証明開始)

自然数について、

a+10b+100c+1000d+

a:一の位の数
b:十の位の数
c:百の位の数
d:千の位の数

どんな自然数もこの形で表せます。

ここで1つ、

10bb=9b=3×3b
100cc=99c=3×33c
1000dd=999d=3×333d

この考え方が大事

ジル
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ここが頭の使い所でっせ!!!

a+10b+100c+1000d+=a+(9b+b)+(99c+c)+(999d+d)
=(9b+99c+999d+)+(a+b+c+d+)
=3(3b+33c+333d+)+(a+b+c+d+)

と表せます。

3(3b+33c+333d+)は3の倍数です。

a+b+c+d+について、こちらは各位の数の和であることはみなさん分かりますか??分かりますよね??

 

ではここで皆さんに問題です。

3(3b+33c+333d+)+(a+b+c+d+)

が3の倍数になる条件は何でしょうか??

 

ジル
ジル

答えは

a+b+c+d+が3の倍数である」

でした!

なぜかと言いますと、a+b+c+d+が3の倍数と仮定すると、

a+b+c+d+=3VV

と置き換えることができます。すると

3(3b+33c+333d+)+(a+b+c+d+)=3(3b+33c+333d+)+3V

=3(3b+33c+333d++V)

つまり3の倍数であることが分かりますね?

 

先程申し上げた通りa+b+c+d+は「各位の数の和」ですから

a+b+c+d+が3の倍数→その自然数は3の倍数

したがって

各位の数の和が3の倍数→その自然数は3の倍数

(証明終了)

 

4の倍数:下2桁が4の倍数

例)34232は下2桁が32、32は4の倍数なので34232は4の倍数

こういうことですね。

なぜそうなるのかをまた証明します!

(証明開始)

ある自然数について

a+10b+100c+1000d+

と表現します。

ジル
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この表現方法は「3の倍数」の説明の際に紹介しましたので見ていない方は一度ご覧ください!!!

ここで1つ、

100c=4×25c

1000d=4×250d

などなど…100,1000,10000,…は全て4の倍数であることを覚えておいて下さい。

したがって

a+10b+100c+1000d+=(a+10b)+4(25c+250d+)

と表せます。

 

ここでみなさんに問題です。

(a+10b)+4(25c+250d+)

が4の倍数になる条件は何でしょうか??

 

ジル
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答えは

「a+10bが4の倍数になる」

でした!

なぜかと言いますと

a+10bが4の倍数と仮定すると、整数Vを用いて

a+10b=4V

と表すことができます。すると

a+10b+4(25c+250d+)=4V+4(25c+250d+)=4(V+25c+250d+)

したがって4の倍数となります。

a+10bは自然数の下2桁の部分になることはみなさん分かりますか?

ジル
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例えば35987について

25987=7+8×10+9×100+5×1000+3×10000

と表せますが、先程のa+10bにあたる部分は7+8×10です。

7+8×10=87で35987の下2桁なのが示されました( ^ω^ )

したがって自然数が4の倍数になる条件は下2桁が4の倍数であることが証明されました。

(証明完了)

 

5の倍数:一の位が0か5

これみなさん分かりますかね?

5の倍数って5,10,15,20,…と一の位が0と5の繰り返しですよね。

 

一応証明しておきますか!

(証明開始)

ある自然数について

a+10b+100c+1000d+

a:一の位の数
b:十の位の数
c:百の位の数
d:千の位の数

と表します。

ここで注目すべきは

10b=5×2b

100c=5×20c

1000d=5×200d

つまり

a+10b+100c+1000d+=a+5(2b+20c+200d+)

 

ではまたまたみなさんに問題です。

a+5(2b+20c+200d+)

が5の倍数になる条件は何でしょうか??

 

ジル
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答えは

「aが0か5である」

でした!!!

なぜならa=0の時

a+10b+100c+1000d+=5(2b+20c+200d+)

つまり5の倍数になります。

a=5の時

a+10b+100c+1000d+=5+5(2b+20c+200d+)
=5(1+2b+20c+200d+)

つまり5の倍数になります。

aとは一の位の数ですので、したがって一の位が0または5の時、自然数は5の倍数になります。

(証明完了)

 

8の倍数:下3桁が8の倍数

こちらは正直イメージないですよね!でも成り立つんです!

(証明開始)

ある自然数を

a+10b+100c+1000d+10000e+

a:一の位の数
b:十の位の数
c:百の位の数
d:千の位の数
e:万の位の数

ここで1つ、

1000=8×125

10000=8×1250

のように8の倍数になっているんです!つまり

a+10b+100c+1000d+10000e+=a+10b+100c+8×125d+8×1250e+
=a+10b+100c+8(125d+1250e+)

ここでみなさんに問題です!(何回このやりとりやった?w)

a+10b+100c+8(125d+1250e+)

が8の倍数になる条件はなんでしょうか??

ジル
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答えは

a+10b+100cが8の倍数である」

でした(^∇^)

なぜかと言うと、a+10b+100cが8の倍数になるということは、自然数Vを用いて

a+10b+100c=8V

と置き換えられます。つまり

a+10b+100c+8(125d+1250e+)=8V+8(125d+1250e+)
=8(V+125d+1250e+)

8の倍数になることが分かりますね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

a+10b+100cが何を指しているかと言いますと、その自然数の下3桁です。

ジル
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例えば83924についてa+10b+100c+の形で表すと

4+10×3+100×9+1000×3+10000×8

となります。

a+10b+100cに当てはまるところは

4+10×3+100×9=924

です。83924の下3桁になっていることが分かりますね!

したがって、自然数の下3桁が8の倍数の時その自然数は8の倍数になることが証明されました。

(証明完了)

 

9の倍数:各位の合計が9の倍数

こちらは3の倍数の条件証明に似ています。

ジル
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下に証明を書きますが、見る前に自分で証明してみては如何でしょうか(^ ^)

(証明開始)

自然数について

a+10b+100c+1000d+10000e+

a:一の位の数
b:十の位の数
c:百の位の数
d:千の位の数
e:万の位の数

と表します。この式を次のように変換してみましょう。

a+10b+100c+1000d+10000e+
=(a+b+c+d+e+)+(9b+99c+999d+9999e+)
=(a+b+c+d+e+)+9(b+11c+111d+1111e+)

 

ここでみなさんに問題です!(もう分かりますよね?)

(a+b+c+d+e+)+9(b+11c+111d+1111e+)

が9の倍数になる条件は何でしょうか??

ジル
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答えは

a+b+c+d+e+が9の倍数である」

でした!

なぜなら、a+b+c+d+e+が9の倍数と仮定すると、自然数Vを用いて

a+b+c+d+e+=9V

と表せます。すると

(a+b+c+d+e+)+9(b+11c+111d+1111e+)
=9V+9(b+11c+111d+1111e+)
=9(V+b+11c+111d+1111e+)

つまり9の倍数になります。

(証明完了)

 

最後に(まとめ)

 

《有理数の定義》
有理数とは分数の形(整数÷整数)で表すことができる数(分母0を除く)
《倍数の判定方法》
2の倍数:一の位の数が0,2,4,6,8のいずれか
3の倍数:各位の合計が3の倍数
4の倍数:下2桁が4の倍数
5の倍数:一の位の数が0か5
8の倍数:下3桁が8の倍数
9の倍数:各位の合計が9の倍数
いやーわたくしジル、この分野大好きです!
なんだろう、「数学やってる!」って気分にされてくれるんですよね!
数学苦手な方は少し拒否反応が出てしまうかな?
『どの参考書よりも分かりやすく』をモットーに記事作成励んでいくのでぜひぜひ記事をみて勉強してみて下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
ジル
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楽しい数学Lifeを!