【レビュー】『いい人をやめればうまくいく』を読んだ感想・学んだこと

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書評

【本の要点】

  • これを読んでいるあなた、悩みや心配事はありますか?
    実はそのほとんどは「人間関係」が原因です。他人と比べたりするから苦しくなる。
    ただ、人間はどうしてもひとりで生きていくことはできません。
    自分の思ったようにいかないんです。なので、自分の方を変える必要があります。
  • 「いい人」を手放しましょう。
    なぜ「いい人」であろうとするのか?それは、他人に嫌われたくないからです。
    それってすごくストレスなこと。いい人は所詮他人を軸とした基準に過ぎません。
    他人軸で生きることになります。そんなの間違っています。「いい人」をやめましょう。
  • 「わたしが正しい」を手放しましょう
    わたしが正しいと思う人は必然的に「正しくない人」を求めるようになります。そうして「正しくない人」が身の回りに増えて、より苦しくなります。その人を否定して自分を肯定する、そんなことやめましょう。
    「わたしが正しい」という考えがなければそもそも正しくない人、対立する人、ストレスになる人が必要なくなります。
    自分が勝手に幸せになりましょう。
  • 他人と比べるのをやめましょう。
    「あの人に勝ちたい」と思えば、人に素直な自分がさらけ出せなくなったり、勝てない自分で傷ついてしまいます。
    逆に「わたしにはできない」と自分の評価を下げても幸せになれません。自分を愛しましょう。

 

 




著者について

【心屋仁之助】
心理カウンセラー。1964年、兵庫県に生まれる。
「自分の性格を変えることで問題を解決する」という「性格リフォーム」心理カウンセラーとして活動。
『いい人をやめればうまくいく』のプロフィールページより抜粋

 

刺さった箇所7選

どんな人も、ひとりで生きることはできない。そして、あなたは他者を変えることはできない。
そのために、わたしたちは苦しみます。ひとりきりでは生きられないのに、自分では変えることができない他者とともに生きざるを得ないからです。人間関係をよくしようといっても、もともと無理難題を突きつけられているようなものなのです。

 

これ真理ですよね。特に「他者を変えることはできない」が刺さりました。それは本当にそう!

 

ジル
ジル

これを知っていると気持ちが楽になりますよ。友達な同僚など、他人ではないポジションの人に嫌なことされた時に楽になります。「あいつはそういうやつだから…」って切り替えられます。

 

 

「気がする」という感情が出てきたら要注意。自分でも気づかないうちに、まわりの言動が許せなくなっていく
「絶対そうにちがいない!」と、ネガティブな「確信」へと変化していく場合がとても多いのです。

 

相手に話しかけた際、返事がなかった。そんな時、無視された”気がする”、そう考えたら止まらなくなります。「”絶対”無視された!」ってなるのです。でもそれって相手が聞こえてなかったり、別のことに気を取られていたりと、わざとじゃない場合もあり得ますよね。

 

なのに悪意を持って無視してきたんだと、相手にネガティブな感情が湧いてしまうのです。

 

 

「いい人」を演じる人は、がんばって生きてきた人
しかし、そんな生き方をすることで、かえって自分のダメなところやできないことに目が行くようになっていきます。

 

ジル
ジル

これぜひ、他人に好かれようと頑張っている人に読んで欲しい。

 

本書は「いい人」をやめるよう勧めていますが、別に「いい人」のことを否定しているのではありません。

 

「いい人」に見られることって、根っこがいい人でないとかなりストレスがかかるはずです。そして根っこからいい人間なんてそんなにいるもんじゃない。

 

 

「どうせ離れていく」と思っているから、人と深い関係を築けなくなる
たとえば、恋愛において過去に相手から拒否されたり、裏切られたりした人は、それがトラウマとなって人を信用することや、心をひらくことができなくなります。そして、そんな自分を守るために、新しい人と出会っても「どうせ裏切られる」「どうせ離れていく」と考えてしまうのです。

 

私このページめちゃくちゃ刺さりました。まさにその通り。

 

別記事でも書いたことありますが、私は数年前に友達グループからハブられたことがあります。その頃は相当病んでいましたねwそんな経験から、他人に対してけっこうドライになりました。その方が気が楽ですからね。人に期待をしないようにしています。

 

ジル
ジル

裏切られるのが苦しい怖い、そう考えてしまうんです。裏切られるのが決まっているわけでもないのに、そうネガティブに考えてしまう、悪い癖です。

 

 

「はずだ」をやめる
「はずだ」というのは、文字通り、話し手の推測・推量を表す言葉で、簡単にいえば「思い込み」や「勘違い」ということ。そんな決めつけにとらわれていることが、人間関係のトラブルの元凶になっています。

 

私も「はずだ」けっこう使ってしまったり、思ってしまったりします。

 

「はずだ」が思い込みに繋がり、間違った認識をしてしまう。そこから人間関係が悪くなったりしてしまいます。

 

ジル
ジル

主観の決めつけは悪いこと。相手の立場に立って一度落ち着いて考えてみることが大事ですよね。

 

 

自分が受け取ってはじめて、相手も受け取る
自分が受け取ってはじめて、相手も受け取るようになっていきます。まずは「そうなんだ」と受け止めて、そこから人間関係をはじめていきましょう。

 

まずは相手のことを理解してから。これが円滑に人間関係を構築する秘訣です。

 

おしゃべりしててもそう。自分ばかり話していると相手が嫌になるケースありますよね。聞き上手な人の方がいい印象が付きます。聞き上手だと相手の話を引き出せたり、より深い話までしてくれたりとメリットばかり。

ジル
ジル

私も油断すると相手の話より自分優先にしてしまいがち。気をつけないとですね。

 

 

「知られたくないこと」をまわりの人にさらけ出すと、心がひらいて楽になる
本当に強い人は「失うもの」がありません。なぜなら、自分のダメなところをさらけ出して生きていて、そもそも「失わない」からです。では、なぜ自分のダメなところを知られると、「負け」だと思ってしまうのか?それは、まわりの人を、「信用していない」からです。知られたら笑われる、バカにされる、評価を下げられると、「勝手に」思い込んでしまっているのです。

 

失うものがない人間は強いですよね。「無敵の人」ってカンジ。

 

ジル
ジル

私はあまり人に自分の話をしないタイプ。これもかつての経験から、あまり踏み込んだ間柄になりたくなくなってしまっているのです。

 

心が開いた方が楽になりますし、深い関係を築けるでしょう。

 

3行ノート

①(特にネガティブな)思い込みをしないようにする
ネガティブな「はずだ」は人間関係を壊すし苦しくなる
②自分をもう少しさらけ出す
どんな人もひとりでは生きていけないし、他人は変えられない
「いい人」は他人軸で生きることになり、ストレスにつながる
③「いい人」をやめる

「いい人」であろうとすると、他人の人生の中で生きることになる

 

3行ノートとは?
私は本を読破するたびに「3行ノート」をとっています。
これは『メモで自分を動かす全技術 高田晃著』で紹介されていたもの。
本から学んで終わりではなく、実際に行動に移すためのノートです。
本から学んだことの中から3つだけ「これからやっていこう」と思った項目を厳選するだけ。
私はもう少し広いニュアンスで「本から学んだ、自分にとって特に大切なこと3選」みたいにして書いています。

 

《今回紹介した本の情報》
タイトル:いい人をやめればうまくいく
著者:心屋仁之助
定価:本体680円(税別)
出版社:セブン&アイ出版
目次:
第1章 「いい人」を手放す
第2章 「わたしは正しい」を手放す
第3章 「あの人に勝ちたい」を手放す
第4章 「がまん」を手放す
第5章 「わたしにはできない」を手放す

 

 

この本を読んだ方に併せてオススメしたい本

◎「仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力」枡野俊明

『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』のあらすじ紹介〜「ドライ」で人生を快適に〜|書評
「放っておく」という言葉、みなさんはどういう印象をお持ちでしょうか。ネガティブな言葉にも聞こえるでしょう。しかし「放っておく力」をうまく使うと人生がすごく楽になります。放っておけることは放っておく。放っておかないばっかりでいると頭も心もパン...

人間関係に振り回されない人は、「放っておく力」のある人です。
仕事に前向きに取り組める人は、「放っておく力」のある人です。
毎日を快適に過ごしている人は、「放っておく力」のある人です。

住職でありながら庭園デザイナー、名誉教授など多彩な顔を持つ枡野さんの著書。シンプルに生きるのが良い。その理由を99個教えてくれます。人間関係や心配事で疲れている方にぜひ読んでみて欲しい。

 

◎「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健

『嫌われる勇気』のあらすじ紹介〜人はいま、この瞬間から幸せになることができる〜|書評
人は変われる、みんな幸福になれる今回紹介する本のテーマです。それもシンプルなことで。ただし理解するのはなかなか難しい。元となるのは、心理学者「アルフレッド・アドラー」が提唱するアドラー心理学。アドラーは「フロイト」「ユング」に並ぶ「心理学三...

他者の課題に介入すること、他者の課題を抱え込んでしまうことは、自らの人生を重く苦しいものにしてしまいます。もしも人生に悩み苦しんでいるとしたらーその悩みは対人関係なのですからーまずは、「ここから先は自分の課題ではない」という境界線を知りましょう。そして他者の課題は切り捨てる。それが人生の荷物を軽くし、人生をシンプルなものにする第一歩です。

自己啓発の源流「アドラー」の教えが理解できる本。
哲学者「哲人」とアドラーの考えに賛同しかねる「青年」との会話調で進められています。
内容は少し難しめ。
読んでみて面白かったら続編「幸せになる勇気」も併せてどうぞ。