【レビュー】『レバレッジ・シンキング』を読んだ感想・学んだこと

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書評

【本の要点】

  • 一生懸命働いているのに成果が上がらない人と、与えられた時間は同じなのに何倍も成果を上げる人がいます。その違いはなんでしょうか?
    それは「労力」「時間」「知識」「人脈」の4つの要素に自己投資し、パーソナルキャピタル(自分資産)を構築し、レバレッジ(てこの原理)をかけることで、少ない労力・時間で大きな成果を上げているか否かです。
    特に難しいテクニックは必要とせず、誰でも今日から実践できる内容ばかりです。
  • 労力のレバレッジでは、仕組み化して無意識にできるようにするのがポイント。
    ①仕組み化②無意識化・習慣化③KSF(キー・サクセス・ファクター)を見つける④その他のレバレッジ
    仕組み化すれば、成功体験をいつでも誰でも再現することができます。
    すると他のことに時間・頭を使うことができますよね。
  • 時間のレバレッジでは、平等に与えられた1日24時間の使い方が大事。
    限られた時間でどう成果を上げるか?実は時間が限られているからこそ成果をあげられる。ゴールを決めてそこまでのスケジュールを逆算して決めましょう。
    逆算思考でないと、ただただタスクを積み上げるだけになり、それだと別にやらなくても良いことまで手を出してしまうでしょう。
  • 知識のレバレッジは、決められた時間で効率よくゴールへ向かうために必要なこと。
    ①前例に学ぶ②効果的に活かすテクニック③レバレッジ・ミーティング
    知識のレバレッジの基本は「1から100を生む」こと。「ゼロから1を生む」ことではありません。ゼロから1を生むのはクリエイティブで失敗のリスクも高い。なにより時間がかかってしまいます。なのでそれはできる人に任せて我々のそれを利用してレバレッジをかけましょう。
    現代人はみんな時間に追われています。やれることが増えたからです。あれもしたいこれもしたいで時間が足らなくなるのです。
    限られた時間を有効に使うためにノウハウが必要。
  • 人脈のレバレッジを利用すれば、自分1人で出せる成果の何倍もの成果を生み出すことができます。
    1人でやれることには限界があります。
    人脈を作るにはこちらから相手に価値を提供することから始めましょう。相手に、自分と関係を持つことのメリットを用意するのです。
    一方的に価値を提供するのでは長く関係は続きません。お互いwin-winになるように。

 

 




著者について

【本田直之】
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO。
シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。
『レバレッジ・シンキング』のプロフィールページより抜粋

 

刺さった箇所7選

従来の考え方は、「労力・時間1に対して成果が1上がる」というものがベースにあり、成果を上げようと思うと莫大な時間・労力が必要になり、仕事に追われるハードワーカーという人生になってしまいます。しかし、レバレッジ・シンキングでは「労力・時間1に対して成果は無限大」にまで高めることが可能になります。
そして、さらに不労所得的なリターンを得ることができ、労働時間や労力が半分になっても、収入が倍になるといったことが可能になるのです。

 

本書の大きなテーマ。限られた時間しかないため、レバレッジを意識しないと一定以上の成果は望めないでしょう。

 

1日24時間、1年365日は庶民もトップ層も皆平等なのです。なぜこれほどの差が生まれるのか?それはレバレッジの差。

 

ジル
ジル

毎日会社と家との往復で終わっている方は一度立ち止まってレバレッジを学んでみてはいかがでしょうか?

 

 

日々の仕事で忙しく、成果を上げられていない人は、資産として体系的に構築していくという意識を持っていません。逆に言うと、資産をつくらないから、日々に追われてしまうことになるのです。

 

レバレッジの話を聞いても「毎日忙しいのにそんなことやっていられないよ!」と思う方いるかもしれません。が、毎日忙しいのは、日々自分資産を積み重ねていないからという見方もできます。逆に言えば、自分資産を積み重ねていくとだんだんと時間に余裕ができてくるのです。

 

ジル
ジル

忙しい人ほど一度自分資産を意識してみてください。今の時間がない生活から抜け出せるかもしれませんよ。

 

 

 

パーソナルキャピタルとマインドを兼ね備えよ
ただ一つ注意してほしいのは、パーソナルキャピタルには目もくれず、マインドだけ高めてしまう人がたくさんいるということです。そう言う人は、自己啓発をテーマにしたビジネス本を多読していることが多いようです。

 

ジル
ジル

私も自己啓発本を読みますので気をつけたいと思います。昔自己啓発セミナーにハマった『元』友達が人格変わってしまったのを思い出しました。急にひどいことを言われるようになって、それ以来縁を切りました。

 

自己啓発本、セミナーはカフェインと共通したところがあると思います。適度にしておかないと副作用が来る。

 

自己啓発で自分を高めつつ、自分を過剰評価しないこと。パーソナルキャピタルが伴って成果につながるのです。

 

 

労力のレバレッジは、「自分はできる」と思うことが重要です。「できない」とか「無理だ」と思ったり、言葉にしたりするとマイナスのレバレッジがかかります。
限界というものは世の中に存在せず、実は自分でつくってしまっているだけのものなのです。

 

自己啓発系の本によく書かれています。「もう無理だ」は、無理なのではなく、自分が無理だと決めつけているのです。

 

ジル
ジル

何事もポジティブ思考が大切なんですね!

 

 

時間がないから成果が上がらないのではありません。時間があるから成果が上がらないのです。
「『能力x時間』をどう使うか本人の自由。1時間かけた仕事を15分でできるようにすれば効率は4倍伸びるんです」

 

ジル
ジル

これ読んだ時目から鱗でした。時間がないから成果が上がる?意味がわからないでしょ?

 

夏休みの例がわかりやすかったです。夏休みの宿題を最終日に一気に終わらせる、そういう子はもし夏休みがいつまでも続くのであれば、宿題に手をつけないでしょう。

 

時間が限られているからこそ、レバレッジを意識するのです。人は1日24時間決まっており、寿命もあります。人が永遠に生きられたらレバレッジなんて考えは生まれなかったでしょうね。

 

 

自己投資の時間を天引きに
貯蓄をする場合、貯蓄目標額を先に決め、給与天引きで別口座に自動振込として、残りを使うようにするとお金は貯まっていきます。ところが、先に使い、残ったお金を貯蓄に回そうとすると成果が出ません。ある月は生活費の残りが5万円だったから5万円貯蓄、ある月は1万円残ったから1万円貯蓄、また、ある月は生活費を使いすぎてマイナス5万円だったから貯蓄を取り崩す。このような方法ではなかなか貯蓄することができません。

ジル
ジル

私と全く同じパターンだと思いましたw
お金が入ったらまずはそこから必要経費を引き、残りを貯蓄に回します。でもお金が足らなくなったら結局その貯蓄から下ろしてしまうんですよね。

 

貯蓄の目標金額を一度考えてみようかなと思いました。

 

ジル
ジル

この話は時間のレバレッジの章で書かれていた、ただの例え話だったのですがあまりに自分に刺さったので挙げさせていただきました。

 

 

本の内容を実践してこそレバレッジがかかる
大事なのは、本から得たノウハウをレバレッジ・メモにまとめ、繰り返し読んで条件反射的に行動できるようにし、実践でどんどん活用していくことです。読んだだけで実行しなければそれで終わりです。インプットするだけでは、ただの自己満足にすぎません。

 

本を読んで満足してしまう人が多いのではないでしょうか?確かにビジネス本を読むと満足感があり、なんか自分ができるようになった気になるものです。

 

でもそれで終わっては勿体無い。読む前と状況は何も変わっていないんです。

 

行動に移してこそ意味がある。

 

3行ノート

①パーソナルキャピタルを積み上げる
積み上げればレバレッジをかけられるようになり、時間に余裕が生まれる
②ゴールから逆算してタスクを設定する
逆算せずただ積み上げるだけでは、必要のないことも積み上げてしまうかもしれません
貯蓄もゴールを設定しよう
③レバレッジ・メモを作る

本を読んでインプットしても、それを行動に移さないと何も変わらない

 

3行ノートとは?
私は本を読破するたびに「3行ノート」をとっています。
これは『メモで自分を動かす全技術 高田晃著』で紹介されていたもの。
本から学んで終わりではなく、実際に行動に移すためのノートです。
本から学んだことの中から3つだけ「これからやっていこう」と思った項目を厳選するだけ。
私はもう少し広いニュアンスで「本から学んだ、自分にとって特に大切なこと3選」みたいにして書いています。

 

《今回紹介した本の情報》
タイトル:レバレッジ・シンキング
著者:本田直之
定価:本体1,450円(税別)
出版社:東洋経済新報社
目次:
第1章 常にレバレッジを意識せよ
第2章 労力のレバレッジ
第3章 時間のレバレッジ
第4章 知識のレバレッジ
第5章 人脈のレバレッジ

 

 

この本を読んだ方に併せてオススメしたい本

◎「レバレッジ・リーディング」本田直之

【レビュー】『レバレッジ・リーディング』を読んだ感想・学んだこと
【本の要点】 みなさん年間本(漫画除く)はどれだけ読んでいますか?日本人平均は年間12、13冊ほどらしいです。月に1冊程度。私は週に1冊ほど紙の本を読んで、Kindleでもちょいちょい読んでいますので年間50〜60冊くらいでしょうか?本書の...

ビジネス書の値段は、だいたい1200円〜1800円です。仮に1冊1500円としましょう。この1500円の本から学んだことをビジネスに生かせば、元が取れるどころか、10倍、いや、100倍の利益が返ってきます。これはわたし自身や周囲の成功者の実績から弾き出した数値です。

本書の中の「知識のレバレッジ」で触れられていた読書に焦点を当てた本。1500円の本から100倍の150000円のリターンが得られるという、素晴らしいことではないですか。すぐにできるわけではありませんが、実現可能とのこと。本田さんは年間400冊もの本を読んでいます。「忙しくて本読む暇ないよ」って方にぜひ読んでいただきたいです。

 

◎「金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」ロバート・キヨサキ

【レビュー】『金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』を読んだ感想・学んだこと
[本の要点]✔︎『中流以下の人間はお金のために働く 金持ちは自分のためにお金を働かせる』この違いは、中流以下の人はお金を稼ぐ手段が「一生懸命働くしかない」のみだから。毎日朝早く起きて辛い仕事をこなし、夜ヘトヘトになって帰ってくる。そのあとは...

学校ではお金について教えない。学校で教え得るのは学問的知識、専門的な技術だけで「お金に関する実際的な技術」は教えない。学校で優秀な成績をとったはずの銀行員や医者、会計士たちが一生お金のことで苦労しなければならない理由の一部はここにある。

「金持ち父さん 貧乏父さん」シリーズで知られる起業家・投資家であるキヨサキさんの著書。具体例をたくさん交えながらお金のことが学べます。金持ちになるにはたくさん稼がなくてはならないってわけではないんです。レバレッジの話とともに、成果を上げるのに有益な話が盛り込まれていますのでぜひ読んでみてください。