【本の要点】
- 2022年11月、OpenAI社が生成AI「ChatGPT」をリリースした。
ユーザーは瞬く間に広まり、2023年1月には億人を突破。
これは文章を生成してくれるAIだが、他にも画像を生成してくれたり、仮想世界を生成してくれるAIもある。
生成AIより、世の中は一気に発展するだろうが、「AIに仕事をとられるのではないか?」と、AIの発展を願っていない人もいる。
しかしAIの進化はとまらない。
我々人間はその世界でどんな価値を見出せるのだろうか。 - 生成AIとどう付き合っていくか。
①AIをうまく使う
②AIと戦う
③AIから逃げる
AIをうまく使える人は①がいいだろう。AIに否定的な考えの人は②か③が考えられるが、②はオススメしない。
AIに戦って勝つのは絶望的に無理。
それなら③、つまりAIの手が回りにくい分野に移った方がいい。 - AIxメタバースでビジネスはどう変わるか?
クリエイターが数百億円を稼げる時代になる。
仮想空間のビジネスは無限大。
著者について
公式youtubeチャンネルもありますので気になる方はご覧ください。
刺さった箇所5選
人間とAIの違いは「記憶の容量」
現状、人間とAIの大きな違いは、いわば「短期記憶の容量と更新性」でしょう。その点が今のChatGPTの最大の弱点です。
ChatGPTは取り扱える単語や句に限りがありました。しかしバージョンアップデートとともに拡張されています。
だんだんと人間と差がなくなってくる。するとLINEやSlackで話す相手が人間かAIか区別できなくなってくるだろうとのこと。
リアルの世界で頑張るのをやめて、バーチャルの世界で幸せに生きる人が出てくる
リアル世界の自分はブサイクで生きづらいけど、バーチャル世界の自分はイケメンとして生きていける、と考える人も出てくるかもしれません。
VTuberなんかその台頭ではないでしょうか。
賛否あるかもですが、私は活躍できる舞台が増えることなのでいいことだと思います。
私もVTuber見ますが、非常に楽しく拝見しています。多様で活躍できる社会ですよね!
AIと壁打ちして自分を進化させる
藤井聡太さんがあの若さで名人位を獲得できたのは、彼が小さい頃からAIを相手に壁打ちをし続けてきたからに他ならない。
強いCPUと戦って強くなるってことです。
学生の頃スマブラでCPUと戦って腕を上げていたのが懐かしい!
もしAIが発達したら、CPUのレベルも上がってプロレベルと戦うことができるかもですね。
論理思考やロジックツリーとは別の思考を持つ人たちが登場する
この速度で今後もテクノロジーが進化していけば、僕たちの世代と、その下の世代の間で倫理観の分断が起こるでしょう。
シンギュラリティの前と後とでは、大正の人たちと、今の僕たちくらいの価値観の違いが生まれるのではないでしょうか。
最新のテクノロジーが使える若者と、それについていけなくて毛嫌いする世代で別れるって話ですね。
もしこのままAIが進歩して便利になってもそれを使おうとしないのは勿体無いと思います。
私も30代、若者ではなくなっています。最新の技術についていけていない自分がいるのは分かっています。
でも最新のテクノロジーって上手く使えば大きな成果に繋がりますので、とりあえず情報収集だけは欠かさないようにしないとって思います。
仕事以外の「居場所」を作ろう
人間にしか価値を発揮できない仕事がなくなっていくのであれば、人間には何が残されるのだろうか。私は、「コミュニケーション」と「遊び」だと思う。
現在の仕事はAIに代替されていく。逆に仕事としてみられなかったことが仕事になる可能性があるんですね。
「趣味」が仕事になることだって全然あります。
「夢中になれる趣味」を見つけよう。夢中になれるなら人よりたくさん時間を注ぎ込んでも苦じゃないですよね。
3行ノート
この本を読んだ方に併せてオススメしたい本
◎「革命のファンファーレ」西野亮廣
「好きなことをして生きていけるほど、世の中は甘くない」と言われても、好きでもない仕事は消え、好きなことしか残らなくなってきている。
ここからは、”好きなことを仕事化するしか道が残されていない”時代だ。
多くの親や先生は、この変化を捉えていない。
彼らは、この大波の乗り越え方を知らないのだ。
今の時代にあったお金を集める方法、広告手法を追求しています。
自身の絵本「えんとつ町のプペル」の無料公開をはじめとした、常識に反した方法で成功されました。
◎「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介
当然、仕事をしていれば苦しいこともあるし、朝は絶望的な気持ちにもなる。しかし、どれほど努力をしても夢中な人には勝てない。
義務感で仕事をやっている人間は、ヨダレを流しながら寝ることも忘れて没入している人間には絶対に勝つことはできない。
自己啓発本としてかなりオススメできます。
幻冬舎代表取締役社長「見城徹」に似た熱狂を感じる本。