【レビュー】『金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』を読んだ感想・学んだこと

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書評
[本の要点]
✔︎『中流以下の人間はお金のために働く 金持ちは自分のためにお金を働かせる』
この違いは、中流以下の人はお金を稼ぐ手段が「一生懸命働くしかない」のみだから。
毎日朝早く起きて辛い仕事をこなし、夜ヘトヘトになって帰ってくる。
そのあとは雑務をしてほとんど自分時間はできやしない。
給料が貰えてもクレカの支払いや家賃などでほとんど消えてしまう(これを「ラットレース」と呼んでいる)。
金持ちは「自らが動かなくてもお金が生まれる資産」を持っている。
中流以下の人は常に「お金がなくなる恐怖」があって、だからあくせく身を投じて働く。
✔︎『金持ちは資産を手にいれる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む』
家を買ったとする。これは「資産」?それとも「負債」?
「資産」と「負債」の違いを簡単にいうと
「資産」…自分のポケットにお金を入れてくれる
「負債」…自分のポケットからお金をとっていく
✔︎お金を生み出す資産をほとんどの人は集めようとしない。理由は5つ。
1恐怖心 2臆病風 3怠け心 4悪い習慣 5傲慢さ
それらが払拭したらスタートが切れる。それを手助けしてくれる10の力がある。
ひたすらお金のことを勉強して、実践しよう。

 

 




著者について

【ロバート・キヨサキ】
起業家、教育者、投資家。
「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズはベストセラー。
幼い頃、自分の父親と、相反する考えを持つ友人の父親からお金について学ぶ。
現在はメディアなどでそれを伝えたりと活躍している。

 

 

刺さった箇所7選

きみがガッツのない人間だったら、人生につつかれるたびになんの抵抗もせずに降参してしまうだろう。そして、一生安全な橋だけを渡り続け、まともなことだけをやり、決して怒ることのない人生の一大イベントのために一生エネルギーをたくわえ続けるんだ。

人間には二種類ある。一つは人生につつきまわされても、ただそのままにしておく人たち。もう一つは、怒ってつつき返す人だ。でも多くの人は、つつき返すときに相手を間違える。

 

大半の人はそのままにしておくのではないでしょうか。

 

ジル
ジル

つつきまわされたら、そこから何かを学ぶことが大事。つつかれるのは学びのきっかけになる。

 

 

人間が自分を知るための情報や知識を求めなくなると、すぐに無知がしのび寄ってくる。無知と啓蒙の戦いはその瞬間ごとに要求される決断によって勝負が決まる。つまり情報や知識を手に入れるために心を開くか開かないかを決めることで、無知か啓蒙か、道が分かれるのだ。

たいていの人は恐怖や欲望といった感情がいったいどこへ自分を連れて行こうとしているのかほとんど考えもせずに、ただ感情に突き動かされるまま高い給料、昇給、安定した仕事を求めて一生を過ごす。それは、鼻先にニンジンをぶらさげられた馬が、どこへ行くのか知りもせずに、重たい荷物を引いて走り続けるのと変わりがない。

 

人は月々の支払いなどへの恐怖から、あくせく働く。

 

それの繰り返しで一生それは終わりません。

 

馬が決して取れないニンジンを求めて走り続けるようなもの。

 

さらに、無知であることが恐怖を促進させる。無知だから恐怖するのです。

 

お金のことを学ぶべきであり、それは学校では教えてくれません。

 

 

一番大切なことは資産と負債の違いを知ることだ。その違いが分かったら、次は収入を生む資産を買うことだけに集中する。これが金持ちになるための道を歩み始める最善の方法だ。

 

「資産はお金を生み出してくれて、夫妻は自分のお金を削る」ものです。

 

家とかどうでしょうか?家を買うことを目標に励む人も多いでしょうが、金持ち父さんに言わせると、家は「負債」にあたります。

 

(ローン払いの場合)支払いローンがかかったり、維持費もかかりますよね。

 

もしどうしても家を資産にしたかったら、家がお金を生み出す仕組みを作るしかありません。

 

ジル
ジル

私は戸建て住みたい派です。負債だとは重々承知ですが、それでも欲しい!

 

 

現在、経済的な苦境に悩む人(それを解消しようと一層仕事に精を出している多くの人も含めて)の中には、昔の考え方に固執しているというだけの理由でそうんあっている人がおおぜいいる。

このような人たちは、何もかも昔のままであってほしいと望む。つまり、変化に抵抗するのだ。

 

近年AIの登場で世の中が目まぐるしく変化しています。昔だと10年かかるような技術革新が今は5年くらいで変わります。

 

そのへん会についていけない人が世の中たくさんいます。私もそのひとり。

 

古い稼ぎ方は現代に合っていないことも多く、だから貧乏になるのです。

 

まずは最新技術を学ぶことから始めましょう。

 

 

これまでに世界中で何万人もの人がこのゲームをしている。ゲームでいち早くラットレースから抜け出すのは、数字を理解していて、お金に関して創造的な考え方のできる人たちだ。

金持ちはたいてい創造的で、しっかりと先を読んだうえでリスクを冒す。反対にラットレースから抜け出すのに一番時間がかかるのは数字が苦手な人で、そういう人は投資の持つ力を理解していないことが多い。

 

無知な人間はリスクを冒さず安全策をとりがち。それだとラットレースから一生抜け出せません。

 

金持ちが資産を買ったりするのはそのリスクを理解したうえで、後に費用を回収できるのを読んでいるから。

 

それにはお金についての知識が必要。

 

お金を生む選択肢を「一生懸命働く」「借金する」以外に持つことが大切。

 

それが「フィナンシャル・インテリジェンス」です。

 

 

本当の金持ちになるには、「もらう」だけでなく「与える」こともできなければならない。お金に困っていたり、適職が見つからずに困っている人は、この「まず与えて、次にもらう」ことが欠けている場合が多い。

「与えよ、さらば与えられん」

 

「もらってから与える」スタンスの人が多いですよね。

 

でもキヨサキさんは、先に与えよと言っています。

 

ジル
ジル

アドラー心理学の本にも載っていて印象に残っています。

 

私最近「先に与える」を意識しています。

 

他の記事でもちょいちょい書いていますが、私は数年前、毎週遊んでいたくらいの友達グループに裏切られてハブられてしまったんですよね。

 

それから人が信用できなくなって、「貸し」なんて作ろうとは全く思いませんでした(どうせ踏み倒されたり仇となって帰ってくるだけだろうと思っていました)。

 

でもいろんな本を読んで、もう少し人に寄り添おうと思い、人からのお願い事などを引き受ける(貸しを作る)ようになりました。

 

ジル
ジル

いつ「与えられる」側になれるかは分かりません。でも今はこれでいいんだと思っています。

 

 

負けることを「嫌う」ことと、それを「恐れる」ことの間には大きな違いがある。

フラン・ターケントンの言葉をもう一度思い出してみようー「勝つこととは、負けを恐れないことを意味する」

 

なるほどな!って思いました。負けることを嫌う理由がふたつあるんですね。

 

ジル
ジル

負けを恐れてはいけない。負けたとしても恐れなければそれは勝つことに違いない。

 

 

3行ノート

①お金のことを勉強する
学校では教えてくれない。
無知が恐怖を促進する。
②「資産」を積み上げる
お金を自分のポケットに入れてくれるものが資産。
「負債」と間違えないようにしよう。
③負けを恐れない
負けを恐れていたら一生ラットレースから抜け出せない。

 

3行ノートとは?
私は本を読破するたびに「3行ノート」をとっています。
これは『メモで自分を動かす全技術 高田晃著』で紹介されていたもの。
本から学んで終わりではなく、実際に行動に移すためのノートです。
本から学んだことの中から3つだけ「これからやっていこう」と思った項目を厳選するだけ。
私はもう少し広いニュアンスで「本から学んだ、自分にとって特に大切なこと3選」みたいにして書いています。

 

《今回紹介した本の情報》
タイトル:金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
著者:ロバート・キヨサキ
定価:本体1,600円(税別)
出版社:筑摩書房
目次:
教えの書
第1の教え 金持ちはお金のためには働かない
第2の教え お金の流れの読み方を学ぶ
第3の教え 自分のビジネスを持つ
第4の教え 会社を作って節税する
第5の教え 金持ちはお金を作り出す
第6の教え お金のためでなく学ぶために働く
実践の書
実践その1 まず五つの障害を乗り越えよう
実践その2 スタートを切るための十のステップ
実践その3 具体的な行動を始めるためのヒント

 

 

この本を読んだ方に併せてオススメしたい本

◎「革命のファンファーレ」西野亮廣

『革命のファンファーレ』のあらすじ紹介〜常識をアップデートしよう〜|書評
若者のみなさんやりたいことってありますか?パッと出てくる人、どんどんその道を突き進んでください。やりたいことが見つかっていない人。いろいろやってみればいい。フラフラ試してみよう。しかし親世代は「とっととひとつに絞ってそれを続けろ」と言ってき...

僕らは自分自身の手や足を使い、僕らの身の回りに起こっている変化を、学び、実践し、思い知り、対応していかなければならない。
この変化から目を背けた人間から脱落していく。
既得権益を守りはじめた人間から終わりが始まる。

常識をアップデートすることの大切さが書かれた本。
西野さんはNFTやクラウドファンディングなど新しい稼ぎ方を使って必要資金を集めています。
また「機能検索」「人検索」の話も面白い。

 

◎「幸せになる勇気」岸見一郎 古賀史健

 

与えるからこそ、与えられる。
「与えてもらうこと」を待ってはならない。
心の物乞いになってはならない。

自己啓発の源流「アドラー」本。
「嫌われる勇気」に次ぐ2冊目で、より実践に近づけた内容です。
続編なので「嫌われる勇気」から読んでみてください。

「幸せになる勇気」の紹介記事も書く予定なので、できあがったらぜひご覧ください!