【レビュー】『1分で話せ』を読んだ感想・学んだこと

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書評
[本の要点]
✔︎人に何かを伝える際、情報を整理せずについダラダラと自分よがりで伝えてはいませんか?
相手はあなたの話の80%は聞いておりません。
長時間話していては相手には伝わりません。
1分で伝えよう。そのためには「伝える相手像」「ゴール」を明確にする必要があります。
✔︎どうやって1分で話をまとめるか?
まずは根拠と結論をピラミッド状に整理することから始めよう。
また、「基本的に」「先に述べたように」などの文言は必要ありません。削ってスマートにしましょう。
他にも、「頑張ったプロセスを話す」「相手に気を遣いすぎる言い回し」も話が長くなる元なので削りましょう。
✔︎1分で伝える目的は、その気になってもらい動いてもらうこと。
1分で覚えてもらうには、相手に覚えてもらえるような「超一言」を用意しよう。
あとは客観的に自分を見る「メタ認知」も大事。それができるとどうすれば相手に伝わるかを、相手の視点から考えることができます。
あとできることなら、本番前後に根回しするとやりやすくなります。

 

 




著者について

伊藤羊一
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部学部長。
LINE yahooVoicyパーソナリティ。
株式会社ウェイウェイ代表。
スタートアップ支援や次世代リーダー開発に力を入れている。

 

刺さった箇所7選

私が言うプレゼン力とは、人前で発表するスキルでも、話すスキルでもありません。人に「動いてもらう」力です。

チームで仕事をするうえでコミュニケーションは非常に重要な要素です。ここがうまくいけば、たとえば3人が力を合わせて4人力、5人力となります。うまくいかなければ「1人でやった方が速い」となってしまい、1人分の力しか出せません。

 

ジル
ジル

私これがとにかく苦手でして…。人に動いてもらうことができないんです。自分の思ったようにならなくてイライラして、「もう自分でやった方がいいやん」って結論になってしまうんです。

 

でもこの本に限らず、ビジネス本には「1人でやることには限界がある」と書かれています。

 

それはそう!自分でも分かっているけどうまくいかないのです。

 

ジル
ジル

それは自分の伝え方が悪いからなんですよね。十分に伝えたつもりでも伝わり方が悪かったり、そもそも伝え忘れがあったり…。

 

そもそも、「理解してもらう」と言うゴールがおかしいのです。伝える側が、聞き手に、「理解した上で、どうしてほしい」のか、君が動くのか私が動くのか。どうすればいいのか、ということを必ず考えなくてはならないのです。

すべてのプレゼンは、ゴールを達成するためにあります。聞き手のことを考え、聞き手をどういう状態にもっていきたいかを見定めてから、それを実行するために何をすればいいか。、何を伝えればいいのかを逆算で考えていくのです。

 

プレゼンでやりがちな落とし穴。何もゴールを考えないと「相手に理解してもらうことがゴールになったプレゼン」になってしまいそう。

 

ジル
ジル

「理解してもらう」ことはあくまで通過点。「で、どうしたいの?」がゴール。

 

 

「ピラミッドでロジカルにストーリーを考えよう」

まず伝えようとすることの骨組み、つまり、結論と根拠のセットを構築します。これができれば驚くほどの説得力を増す伝え方ができます。

 

ピラミッド状の図(ピラミッドストラクチャー)で根拠と主張を整理しましょう。

 

プレゼンに慣れない人が資料を作ると、つい根拠だけ並べて、主張が抜けてしまうのです。

 

ジル
ジル

これだと何が言いたいのか分からず、相手からは「で?」と返されてしまうでしょう。

 

 

「考える」とは、「自分の中にあるデータや自分の外にあるデータを加工しながら、結論を導き出すこと」なのです。

考えるつもりで悩んでいないか

 

ジル
ジル

1分で伝えるには結論ファーストが重要。ついつい「売り上げが伸びていますので…」と、『事実』や『データ』を先にしゃべってしまいがちですよね。

 

『事実』や『データ』はあくまで結論を出すための根拠の部分。それから話してなあなあと話が長くなってしまっては途中で聞くのを辞めてしまい、相手には「頭(結論)のないピラミッド」しか残らないでしょう。

 

 

「超一言」のキーワードの威力は実に大きいのです。このプレゼンを行なってもう何年もたっていますが、その場にいた聴衆の方々は皆、私がどんなプレゼンをしたか、今でも、「キチリクルン」という言葉とともに、鮮明に覚えてくれています。もし「キチリクルン」がなかったら、おそらく「あの時の伊藤さんのプレゼンはよかったね」くらいの記憶だったと思います。

「自分の伝えたいことを、一言のキーワードで表す」そうすることで、その一言に、自分の伝えたい内容を「包み込む」のです。

 

自分の伝えたいことを一言にまとめるって、練習が必要だと思います。

 

それができるようになると、伝えるべきことが一言で印象に残る形で言えるので身に付けたい!

 

 

相手を動かすためにできることをすべてやる。そう考えると、プレゼンの機会だけではなく、その前後の機会も有効に使うべきなのです。

事前に根回しができたり、会議後にアフターフォローができる場合があります。

 

プレゼンで緊張する、苦手なタイプはこれ全力で取り組んだ方がいいかも。

 

ジル
ジル

私も実際やりますw

根回し、事前にしゃべる内容をある程度周知させておくと会議がスムーズに運べます。

 

 

あなたが話をする時、どこに声の行き方を向けるか、考えていますか。ダイレクトに聞き手の顔を見ながら、聞き手に話しかけていますか。

声は、聞き手一人ひとりに向けるのです。もちろん数十人、数百人になってくると、一人ひとりに声を向けるというのは難しいかもしれませんが、それでも一人ひとりに声を届けようと「トライする」ことが大事です。

 

ジル
ジル

相手を見て話す、とても大事ですよね。相手に伝わりやすくなるだけでなく、印象も大きく変わります。

 

分かりやすい例だと、コンビニ店員。ずっと下向いてボソボソ接客する奴いますよね。

 

何言っているか分からないし、印象も悪くなります。

 

ジル
ジル

私はインキャなりに、人と話す時、相手の目をみることを意識しています。

 

 

3行ノート

①プレゼンする際伝えたいゴールを決める
結論ファーストを意識する。
結論、ゴールを設定しないと結論がずれてしまう。
②無駄な文言を削ぎ落とす
「基本的な」など頭につける必要はない。伝えたいことが霞んでしまいます。
究極的には「超一言」が言えるようになりたい!
③緊張する場でも、常に伝える相手を見て話す
普段から相手の目を見て話すことを心がける。

 

3行ノートとは?
私は本を読破するたびに「3行ノート」をとっています。
これは『メモで自分を動かす全技術 高田晃著』で紹介されていたもの。
本から学んで終わりではなく、実際に行動に移すためのノートです。
本から学んだことの中から3つだけ「これからやっていこう」と思った項目を厳選するだけ。
私はもう少し広いニュアンスで「本から学んだ、自分にとって特に大切なこと3選」みたいにして書いています。

 

《今回紹介した本の情報》
タイトル:1分で話せ
著者:伊藤羊一
定価:本体1,400円(税別)
出版社:SBクリエイティブ株式会社
目次:
第1章 「伝える」ための基本事項
第2章 1分で伝える
第3章 相手を迷子にさせないために「スッキリ・カンタン」でいこう
第4章 1分でその気になってもらう
第5章 1分で動いてもらう
第6章 「伝え方」のパターンを知っておこう
第7章 実践編

 

 

この本を読んだ方に併せてオススメしたい本

◎「伝えることから始めよう」高田明

『伝えることから始めよう』レビュー・学び
[本の要点]✔︎「伝える」と「伝わる」は違います。「私が”伝える”」「相手に”伝わる”」。こちらが伝えたつもりでも相手に伝わっていないことがあるということです。✔︎小さなカメラ屋さんから、誰もが知る日本一のテレビショッピングの会社に成り上が...

最初の1分間こそが勝負です。これはテレビショッピングに限ったことではないと思います。プレゼンテーションの場合でも同じではないですか。ですから、勝負の1分間で何を伝えるのか、伝えるべきポイントをしっかり絞っておくことが大切です。一度に、あれもこれもと4つも5つも魅力を言われても記憶には残りません。5つ言っても言い終わったときには、聞いた方は最初の3つは忘れていますよ。

伝えるプロ、ジャパネットたかた創業者高田明さんの著書。
目の前の課題を一つひとつ取り組み、何を伝えるか?誰に伝えるか?まで考えてカメラの前で話していましたとのこと。
本書と共通する内容も多く、読みやすくてオススメ!

 

◎「1行書くだけ日記」伊藤羊一

【レビュー】『1行書くだけ日記』を読んだ感想・学んだこと
[本の要点]✔︎毎日日記を書きましょう。1行でいい。「忙しくてそれどころじゃない」って方も1行なら書けるはず。たかが1行だと思われるかもしれないが、毎日積み重ねることでそれが集合体になり、自分が変わるきっかけになり得る。積み重ねた日記を振り...

1行日記をつけて、振り返りをすることで、まず仕事の質が変わりました。自分がやりたいことが明確になり、腹の底から納得して、自分の信じる道を進むことができるようになりました。毎日、自分との対話を繰り返すことで自己理解が深まり、この習慣を続けることによって、自己肯定感を持てるようになりました。

今回紹介した本の著者が書いた本です。1日の終わりに1行日記を書くことを推奨した本。
1行だけなので継続性があります。
具体的な書き方が絵で説明されていて分かりやすく再現性があります。