「放っておく」
という言葉、みなさんはどういう印象をお持ちでしょうか。
ネガティブな言葉にも聞こえるでしょう。
しかし「放っておく力」をうまく使うと人生がすごく楽になります。
放っておけることは放っておく。
放っておかないばっかりでいると頭も心もパンクしてしまいます。
他人のこと、過去のこと、未来のこと、これらはコントロールできないこと。
コントロールできないことにエネルギーを費やすよりも「いま、ここ」に全力を注ぎましょう。
本の紹介
今回紹介する本は
『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』枡野俊明著
になります。
著者について
「俊明」は「としあき」ではなく「しゅんみょう」と読みます。
以前、枡野さんの「心配事の9割は起こらない」も紹介させていただきました。心配が絶えない私に刺さったのでよかったら併せてご覧ください!
印象的な箇所17選
『毎日を快適に過ごしている人は、「放っておく力」のある人です。』
過去を引きずったり、未来を無駄に心配すると自分で自分を苦しめることになります。
過去未来はコントロールできません。
そんなことは上手に放っておいた方がいい。
私の永遠の課題です。特に未来のことを心配してしまいます。
心配事の先取りってやつですね。
先ほど紹介した「心配事の9割は起こらない」でも触れられています。
『コントロール不能な他人のことは、もう放っておく。』
そりが合わないなって人いますよね?「あれ直して欲しい」「あの性格なんとかならないかね」なんて。
でもぶっちゃけ変わることはないでしょう。特に大人になってからはまず無理。
ならば放っておくのが一番。
そんな人とは離れられるなら離れればいいし、もし付き合っていかなくてはならないのなら、自分を変えるしかありません。
自分を変えることならコントロールできます。
『いちいち人の「顔色」をうかがうことの背景には、相手に合わせようとする卑屈さがあるからです。』
人は十人十色。それぞれにあった顔色をうかがうことは、その分の顔を持ち合わせなくてはいけない。
それはとても疲れるし、八方美人みたいで、本当の信頼関係は生まれません。
顔色を変えない方が疲れません。
本当の自分を受け入れてくれた人とは本当の信頼関係を築けます。
以前紹介したアドラー心理学に関する本「嫌われる勇気」でも触れられていました。
『「余計な口出し」というのは、するほうも、されるほうも、ストレスになるもの。上の人は「見守る」ことに徹するようにしましょう。』
部下や子供がうまくいっていない時、つい介入してしまいます。
それが手っ取り早いのは事実。
しかしそれでは成長には繋がりません。自分で考えることが大切。
これも「嫌われる勇気」で触れられていました。
『私たちも意識して、自分自身を見つめる”孤独時間”を持ちましょう。そのぜいたくな時間がよりよい生き方を醸成するのです。』
誰もがスマホを持っている時代。
SNSの普及から24時間誰かと繋がっているような状態になっています。
本当の意味でひとりでいる時間が減っています。
すると孤独への耐性がなくなってきます。
孤独の時間はとても大事で、自己分析などができます。
デジタルデトックスとかそれを目指したやつ。常にスマホが近くにないと落ち着かない人は一度やってみるのがオススメ。
私はやっています。スマホ専用の収納ボックスを用意して、夜はそこに入れて使わないようにしています。
スマホを無駄にいじる時間を減らせば、やりたいことができますよ!
『嫌いな人だと思うと、余計に嫌なところが目につくようになるので、そこは見ない。ー嫌な言動が出てきたら「あ、はじまったな」程度に軽く受け止め、そのまま流す。』
仕事上の付き合いでどうしても苦手な人と関わらないといけない場合。
実際に会って打ち合わせする際、会いたくないな、話したくないな、と思ってしまうとどうしても顔や態度に出てしまいます。
利得のみに目を向けて割り切るようにしましょう。
プライベートでそんな人がいた時はわざわざ付き合う必要なありません。とっとと切り捨てましょう。
私はけっこう顔や態度に出てしまうタイプなので心がけたい!
『何が起こるかわからない未来のことを、いま不安に思ってもしょうがない。現実に問題が起こったときに必死にやるしかないのです。』
未来は多少は予測できますが、100%は無理。
どんなに周到に準備していても、うまくいかないことだってあるし、なんか知らないけど良い結果になったりもします。
今目の前のことに全力集中した方がいいです。
すると未来も変わるかもしれません。
私が一番やるべきこと。心配の先取りを毎日のようにしています。心配事がなくなってもまた別の心配事を探しにいってしまうんです。
「いま、ここ」の濃度を濃くして全力で駆け抜けよう。
『「いい人」の仮面を外す』
いい人を取り繕うことは結構しんどいです。
みんなにいい人だと思われたい!としたらいつ何時もいい人の仮面を付け続けなければいけませんよね。
すると仮面がくっついて外れなくなります。元の自分がなんだったのかわからなくなります。
スマホ時代・SNS時代で常に人と繋がっています。仮面を外す暇がない人が増えています。
孤独の時間を設けるなどして仮面を外す時間を作りましょう。
私も昔はいい人に見られたい!って思った時期がありました。めんどくさいことも率先したりしていました。でもやっぱりしんどかったんです。そういうタイプじゃないし。
『「約束は破られて当たり前」「期待は裏切られて当たり前」くらいの気持ちでいた方がいい。心を乱されずにすみます。』
相手が約束を守る、期待通りになることを思い込んでいると裏切られた時苦しくなります。
それなら最初から期待しないで待っていた方がいいです。
私も友達に裏切られてハブられてから他人に期待するのをやめました。
『「見返り」を期待すると、自ら「見返りを得られない苦しみ」をつくることになってしまいます。』
承認欲求に似た話。
人の力になる、これは悪いことではありませんし、相手のことを考えてやっていること。
しかし、見返りありきの親切は逆に自分よがりの自己中であります。
アドラー心理学でも触れられています。
『家の中に不要なモノをため込めばため込むほど、心もどんどん重くなっていくのです。』
なかなかものを捨てられない人間いますよね。
不用品はその都度捨てた方が心が軽くなります。
私はものを捨てられないタイプ。両親がそんな感じだったのでこうなってしまったんですかね。
少しずつ減らしていこう。
『情報の”暴飲暴食”をしない』
情報を浴びすぎていると、自分のエネルギーを無駄にしてしまいます。
スマホの時代で、情報過多の時代。
堀江さんは情報のシャワーを浴びるのを推奨しています。
ただ、がっつり浴びるのではなく、さらっと浴びる。それで十分。
『「どうでもいい」あるいは「大幅に頻度を減らしてもいい」とわかった仕事・作業についてはどんどん手放していってはいかがでしょうか。浪費をなくし、大事なことに使う時間をぐんと増やすことができそうです。』
コロナでリモートワークでよくね?ってなりましたよね。直接対面する会議とかなくてもよくね?って。
普段何気なくやっている仕事作業を、一度立ち止まって、「これって必要なのかな」と一考してみるのもいいのかも。
『自分と異なる意見や考え方に目を向ける余裕も出てきます。思い込みを捨てて、多様な視点から「本当に正しいこと」を探っていきましょう。』
常識を一度疑ってみましょう。
すると実はただの思い込みだったなんてこともあります。
これってビジネスでとても大切な考え方ですよね。
『たいていの物事は自分が関わらなくとも、なるようになるもの。多少、放っておいても大丈夫です。』
無駄なことを考えて意識が散漫になるとひとつのことに集中できます。
放っておく力、大事ですよね。
私が意識しないといけないこと。心配事をしすぎて目の前のことに集中できていないことがしょっちゅうです。
『「終わらない今日はない。やまない雨はない。どんな嫌なこともいつかは終わる」』
不安に苛まれた時、心に刻みたい言葉。
不安を”妄想”したところで、その問題は解決しません。
目の前のことに集中した方が効率的です。
物事を楽観的に考えよう。
私も楽観的思考ができるように努力しています。
近日、私がやっていることを記事にしようかなと考えています。
『私たちの「命の真実」は、「いま」にしかない、ということです。』
今、この場に、自分がやるべきことをやろう。
「いま、ここ」でしか生きることができません。
過去未来は放っておいて、今に集中しよう。
本書から学んだ3つのこと(3行ノート)