『時間革命』のあらすじ紹介〜1秒もムダに生きるな〜|書評

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書評

「タイムイズマネー」

を聞いたことあるでしょうか?

 

アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンの言葉で、訳すと「時は金なり」です。

 

時間はお金と同様に貴重なものだから、決してムダにしてはいけないという意味。

 

しかし現代は昔ほどお金に縛られる必要がなくなっています。

 

スマホは格安スマホにすればいいし、エンタメも月数百円、数千円で見放題。

 

どうしてもお金がなければ生活保護の手もあります。

 

つまり『時間』はお金よりも貴重なものになってきたということ。

 

『「タイムイズライフ」ー時間は人生そのものだ。』今回紹介する本の著者が提唱した言葉です。

 

世の中の人はお金が搾取されることに抵抗はあるが、時間が搾取されることにはイマイチ抵抗がない。

 

それはすなわち「他人時間」を生きているということ。

 

人生は限りなく短い。私ジルも30代。そろそろ人生の半分に差し掛かる頃です。

 

この本を読んで、自分はどれだけ「自分時間」を生きられているか考えてみてほしいです。

 

 




本の紹介

今回紹介する本は

 

『時間革命』堀江貴文著

になります。

 

著者について

『堀江貴文』
1972年に福岡県八女市にて生まれる。
ライブドアの前身「有限会社オン・ザ・エッヂ」を起業。
野球球団買収やテレビ局買収に乗り出して世間を賑わせた。
33歳の時に証券取引法違反で服役。
その後は実業家としてロケット事業、飲食事業などたくさんの事業に携わる。

 

時間効率化の鬼です。

時間を本当に大事にしている方なので学べることも多いでしょう。

 

印象的な箇所17選

『どれだけ努力しようが、どれだけパフォーマンスを上げようが、バイトで得られる報酬は、本人のキャパシティを超えることはない。「分の悪い取引」なのだ。』

 

バイトしていた大学生時代に知りたかったです。

 

20才前後、一番身体が元気で、ある程度自立できる時なのでその時間をもう少し他のことに使えたでしょう。

 

とはいえ、種類によるがアルバイトもいい経験だと思います。(家庭教師のアルバイトはいい思い出)

 

『時間には2種類しかない。「自分のための時間」と「他人のための時間」である。』

 

本書の大きなテーマです。

 

冒頭で触れた「自分時間」「他人時間」の話。

 

「自分時間」…好きな仕事、趣味、やりたいこと、楽しいイベント、気の合う仲間との飲み会
「他人時間」…やらされている仕事、通勤、したくもない電話やメール、気を遣う飲み会

 

現代の社会人は改めて、1日のうち「自分時間」にどれだけ充てられているか考えてみてほしい。

 

おそらく世の中の8〜9割は「他人時間」で埋められていると思います。

 

さらに深刻なのが、「他人時間」で埋められていることに気づいていないということ。

 

堀江さんは「自分時間」を常に意識して動いています。

 

ジル
ジル

一度きりの人生。私も「自分時間」を生きたいと思います。

 

『時間の価値を高めたいとき、注意するべきは「多忙」と「多動」を勘違いしないことだ。多忙な状態が続いていると、なんとなく毎日が充実していうような錯覚に陥ってしまう。』

 

「暇=悪」であります。

 

暇だとロクでもない考えや行動に移りがち。

 

ただ、忙しければいいというわけでもないのです。

 

「多忙」な人は、例えば仕事に追われるサラリーマンのようなもの。毎日残業して帰ってきて、大して自分の時間も取れずに次の日を迎えます。

 

「多忙」な人はものすごく忙しいにも関わらず、心のどこかでは「退屈」しているとのこと。

 

「多動」は自分のやりたいことでスケジュールを埋め尽くして動きまくること。

 

活動量は「多忙」な人と差は出ないかもしれないけど、多動はやりたいことをやるので「忙しい」など感じません。

 

目指すべきは「多動」。

 

『人生における最大のムダ、それは「悩み」の時間である。他人時間の正体は、「他人そのもの」ではない。時間を手にいれることを真剣に考えるとき、何よりもの敵は「自分」である。』
世間を気にして悩むことは「他人時間」を生きていることと同義である。

 

「やりたいこと」があっても変なプライドが邪魔をして踏み出せない時ありませんか?

 

そういうプライドって、世間体を気にして生まれます。

 

そんなプライドは心の中の幻であり、全部取っ払ってしまえばいい。

 

物事は「シンプル」に考えましょう。

 

『ぼく以外でもできることは専門知識や適性がある人に任せて、ぼくは自分が得意なことに集中する。』

 

人には得意不得意があります。

 

一番効率よく仕事を回すなら、適材適所に分担するのがいい。

 

ジル
ジル

モ私は人に仕事を任せるのが苦手です。人に任せるのがめんどくさくて、それなら自分でやったほうが楽だと考えてしまいます。

 

でもこれって効率悪いです。ある意味「プライド」が邪魔しているのかもしれませんね。

 

『「タイムイズライフ」、つまり「最も大切なのは時間」という価値観があれば、「いい人」の意味ははっきりする。それは「あなたの時間を奪わない人」「あなたの時間を増やしてくれる人」である。』

 

本書で語る「いい人」は一般的と定義が異なります。

 

付き合いの長い友人、世話になっている上司でも、自分から時間を奪う人は「悪い人」ということ。

 

ジル
ジル

これを見て、今まで付き合いのある人を一度見直してみました。

もっと時間を大切にしてストイックになろうと思います。

 

『「常識」から「無常」へー思い切って「時間の捉え方」を帰ることが、時間革命への最短ルートなのだ。』
仏教でいう「諸行無常」である。「変わること」こそが自然の摂理。

 

「常識=あたりまえのこと、自然なこと、普通のこと」というのは、思い込み。

 

常識を疑うことが大事。

 

ジル
ジル

堀江さんは「バカになれ」と言っています。バカは一般より「常識」を気にせず突き進めるって意味ですね。

 

『ぼくは実際のところ、「行動力」などというものは存在しないと思っている。ーでは、なぜすぐに行動できる人とそうでない人がいるのか?その違いを生み出しているのは「情報量」の差である。』

 

堀江さんは常に多動で行動しています。

 

「行動力のある人が行動できる」のではなく、「情報を浴びている人が、その知識をもとに行動できる」ということですね。

 

情報を全て覚える必要はなく、ニュースアプリやSNSをざっと目を通すだけ。

 

すると人と会話している時なんか、その関連した情報をふと思い出したりするのです。

 

ジル
ジル

『「情報のシャワー」を浴びよう』と堀江さんは語っています。

 

『努力、成果、お金…そんなものに「働く意味」を求めているかぎり、あなたの人生は「他人時間」に食い荒らされて終わっていくだけだ。』

 

堀江さんは基本楽しい仕事しかしません。

 

いつも「いま、ここ」の自分しかおらず、そこに全力を注ぐ。

 

これは禅僧の枡野俊明さんも本で語っていました。

 

「労働=つらいけど尊いこと」と考える人が多いですが、これは前時代的な考え方。

 

昔に比べて仕事の機械化が進み、別にやらなくてもいい仕事が増えてきました。

 

ジル
ジル

嫌な仕事は機械に任せて楽しい仕事をやろう!

 

『暇は十分にある。本当の問題は、それを埋めるための「やりたいこと」があなたにははっきり見えていないことなのだ。』

 

「忙しい!」と言っている方みんな本当に忙しいのだろうか。

 

別にやる必要もない「作業」で時間を埋めて忙しい気になっていないだろうか。

 

ジル
ジル

やりたいことをたくさん見つけてそれで予定を埋められるように頑張りたい!

 

『長く感じる時間は、あなたにとってストレスの原因となると思ったほうがいいだろう。体感時間の長いものを人生から排除し、あっという間にすぎてしまうことばかりで、あなたのスケジュールを埋めよう。』

 

ストレスの溜まる時間はムダ。

 

また、ストレスを与えてくる人間関係も徹底排除しよう。

 

するとストレスが溜まることなく、使える時間も増えます。

 

『うまくいったかどうかなんてどうでもいい。そこに飛び込んで問答無用で経験を重ねてしまえば、ぼくたちはしだいに不安を抱かなくなるようにできている。』

 

やりたいことがあってもなかなか動き出せない人は「経験が少なすぎる」かもしれません。

 

新しいことにチャレンジする際には経験したことない不安が付きまとう。

 

どんなことにも飛び込んで「経験」を増やせば、経験に基づいてやれることも増えるし、新しいことにチャレンジするのに「慣れる」ことにもなります。

 

ジル
ジル

私はチャレンジ前に悩んでしまう人間です。

 

『お金とは、「信用」というあやふやな存在を、わかりやすく可視化するための道具にすぎない。』

 

アルバイトなどは時間を切り売りする行為であり、これに気づかないといつまでも「忙しい」といいながら大切な「時間」を時給1000円なんかでお金に換えてしまう。

 

「信用」を貯めればわざわざ時間を切り売りして働かなくてもお金は勝手に入ってきます。

 

ジル
ジル

「お金より信用を貯めよう」これは多くの著名人が本で語っています

 

『心のエネルギーを他人事に振り向けて浪費するのは、本当にバカげている。』

 

「多忙」な人間は「忙しいフリ」をして時間を埋めています。

 

逆に言えばそういう人間は「暇」。

 

この類の「暇」な人は、自分の空いた時間を何が何でも埋め合わせようとします。

 

それが他人の悪口を言ったり、他人のゴシップを見つけたりする時間になるのです。

 

ジル
ジル

そんなことより、無心になって没頭できることを見つけよう!

 

『「いま処理できることは、いま処理する」ーこれを基本にすれば、あなたの信用も上がっていく。』

 

これをすると信用をあげるだけでなく、「熱中できるものを見つける可能性が高くなる」ことにもつながります。

 

目の前のことを処理すればまた別の案件がやってきます。

 

つまり出会いが増えるってこと。

 

そのサイクルが早ければ早いほど、「熱中できる案件」に出会える可能性が上がるっていうわけ。

 

さらに、早く処理すれば、依頼した側からの心象もよくなります。

 

『あなたの意識が過去・未来の方に彷徨い出てしまうのは、あなたの現在がスカスカで中身がない身体。脳が「暇」をしているから、記憶や不安で意識を満たそうとしてしまうのである。』
ストレスの99%は「過去」か「未来」に由来したものである。

 

ジル
ジル

これ読んでグサっときました。私はいくつも悩みを抱えてしまうタイプ。

 

わざわざ心配してもその時のストレスが減るわけでもないので、それを”先取り”しても意味がないとのこと。

 

ジル
ジル

自分時間で埋めまくって悩みを探す余裕もないくらいにしたい!

 

『「いつか」なんて長期の目標はまず実現しない。ー意味があるのは、「短期的な目標」だけである。』

 

私も「いつかブログで成功したい!」「いつか立派なお家に住みたい!」と時々考えますが、どれも「いつか」の目標になっていました。

 

継続的な目標や、週単位月単位の短期目標を逐一設定しようと思いました。

 

本書から学んだ3つのこと(3行ノート)

①自分の時間を奪う人間関係は手放す。
自分の時間を奪わない人が「いい人」
②情報のシャワーを浴びる。
『すき間時間』を活用する。
③ムダなことを考えられなくなるくらい「自分時間」で予定を埋める。
過去の嫌な記憶が蘇ったり、将来に不安を感じるのは『暇』が原因。
ただし「他人時間」で埋めないように注意!

 

3行ノートとは?
私は本を読破するたびに「3行ノート」をとっています。
これは『メモで自分を動かす全技術 高田晃著』で紹介されていたもの。
本から学んで終わりではなく、実際に行動に移すためのノートです。
本から学んだことの中から3つだけ「これからやっていこう」と思った項目を厳選するだけ。
私はもう少し広いニュアンスで「本から学んだ、自分にとって特に大切なこと3選」みたいにして書いています。

 

 

《今回紹介した本の情報》
タイトル:時間革命
著者:堀江貴文
定価:本体1,300円(税別)
出版社:朝日新聞出版
目次:
第1章 「他人の時間」を生きてはいけない
第2章 徹底的に「ムダ」な時間を殺せ
第3章 「常識や世間体」に時間を溶かすな
第4章 「夢中」が時間密度を濃くする
第5章 「健康」こそが最大の時間投資である
第6章 「将来を心配する」という究極のムダ