【レビュー】『1行書くだけ日記』を読んだ感想・学んだこと

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書評
[本の要点]
✔︎毎日日記を書きましょう。1行でいい。
「忙しくてそれどころじゃない」って方も1行なら書けるはず。
たかが1行だと思われるかもしれないが、毎日積み重ねることでそれが集合体になり、自分が変わるきっかけになり得る。
積み重ねた日記を振り返ることで自分を見つめ直し、向かう道が合っているか分かる。
✔︎1行日記は「やったこと(ファクト)」「自分にとっての意味(なぜ書いたのか)」「そうか!(気づき)」「やってみよう(実践)」を書き込む。
内容は、その時の光景が浮かぶようなキーワードを織り込み、ポジティブにする。
また、後日書き足してもいい。あまり厳格にルールを設定せず、緩めにやるのが継続のコツ。
書いた日記はそのままではなく、「振り返り」をする。振り返りには大きく3つ「小振り返り」「中振り返り」「大振り返り」がある。それぞれに意味がある。
振り返りをすると、毎日積み重ねた日記が繋がり、自分が実はやりたかったことに気づくきっかけになる。
✔︎1行日記を仕事・学び・生活習慣にも応用しよう。
【仕事】
ミスをしたことを日記に書く。振り返りをすることで対策を考えるきっかけになり、そのミスを忘れないようにもできる。
【学び】
勉強したけど分からなかったことを日記に書く。振り返ることで違う勉強のアプローチが浮かぶ。
【生活習慣】
悪い習慣を日記に書く。振り返ることで改善方法をじっくり考えるきっかけができる。
「具体化」「抽象化」の繰り返し作業。
✔︎積み重ねた日記を振り返り、点と点が繋がると、自分が実はこれがやりたかったなど、自分でも気づけなかった欲求・願望が見えてくる。
1行日記は自分を知るきっかけを作ってくれる。
「強みを知るきっかけ」「「何がやりたいのか?」を知るきっかけ」など。
突き詰めれば、自分が熱狂できることが見つかる。こんな幸せなことはない。

 

 




著者について

伊藤羊一
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部学部長。
LINE yahooVoicyパーソナリティ。
株式会社ウェイウェイ代表。
スタートアップ支援や次世代リーダー開発に力を入れている。

 

刺さった箇所7選

結局、人の成長を決めるのは、持って生まれた性質ではなく、毎日起こる様々な出来事を題材にして、どれだけたくさんの気づきを得られるか、その回数を重ねていけるかということなのだと思います。

同じ経験であっても、振り返りで、「学び」も「成長」も大きく変わるのです。

 

当たり前のことを言っているようですが、実際に継続できる人は少ないように感じます。

 

絶対何かしらの理由をこじつけてやらなくなりますw

 

『日々の振り返り』『非日常的な経験』が人を変えると書かれています。

ジル
ジル

「非日常的な経験」の大切さは、箕輪厚介さんの「死ぬこと以外かすり傷」で書かれていたのを思い出しました。

 

ビジネススクールで教える一つひとつのフレームワークや分析スキルなどの知識は学んだけれども、それを今ひとつ活かしきれていないという人は、学びや経験と自分自身をつなげることができていないのだと思います。

僕は今、ビジネススクールの講師をしていますが、2〜3年のコースを受講する間、明らかに変わる人と、そうでない人がいます。その違いは、きちんと振り返りのプロセスを身につけることができたかどうか、さらにいえば、「自分にとってどういう意味を持つか」という視点で学ぶことができたかどうかだと思います。

 

ジル
ジル

いやーコレめっちゃ分かる!私いろいろ本を読んだりネットを見たりして学びを得ているつもりですが、イマイチ活かしきれていません。

学びを自分事化に落とし込む術を学びたいです。

 

いろいろな方法がありますので、試して自分に合った方法を見つけたい!

 

 

毎日の一つひとつの記録は細かな日々の行動や体験に過ぎません。それを毎日、言語化して、行動するプロセスを繰り返すことによって、一見とるに足らないような体験が自分を成長させる材料に変わる瞬間がやってきます。何気ない目標の1コマが、自分にとって意味を持つ生きた体験に変換されるのです。

その時に感じたこと、行動したことを、見返した時に思い出せるように記録することが大事なのです。それができれば、自分にとって大事なドット(点)になっていきます。

 

ジル
ジル

日々の出来事を、繋げられる点にできるかどうかは自分次第ということですね!

 

何も考えるただただ毎日を過ごしているようじゃ繋がる点にはなりません。

 

 

「行動→振り返り→気づき」を得て、またすぐ行動するというサイクルを、自分の習慣にできるかどうか、愚直に回し続けられるかどうかが人生を左右します。

「速く走れるようになりたい」としたら、走り方の本を数十冊読んでから走るよりも、まず走ってみて、それを振り返って「もっと楽な呼吸方法はないだろうか」「どんなふうに手を振るのがいいんだろう」と考え、必要な知識をインプットしていくほうが、効率がよいのです。

 

ジル
ジル

私はインプットから入る人間なので走り方の本を数十冊読んでしまう派ですw

 

行動から始めたほうが時間効率は良さそうですよね。ビジネス全般に言えることな気がします。

 

でも行動から入るのが苦手な人間もいます(私なんかそう)。失敗したくないんですよ。

 

これでもかと準備してから臨みたいタイプ。でも成功している人って「行動→振り返り→気づき」で回しているイメージ。

 

ジル
ジル

「行動→振り返り→気づき」で回せるように、小さなミッションから練習しよう!

 

 

1行日記に書き留めていくことは、日常の小さな出来事や、そこから得られた気づきです。毎日の変わらない日常を振り返って気づきを得る習慣を身につけることで、何か大きな出来事があった時、「今がチャンスなんだ!」ということに気づくセンスができあがっていきます。

センスというと先天的なものだと思われがちですが、実は筋トレのように、毎日の地道な反動作業を通じて養っていくものなのだと思います。

 

ぼーっとしていると、ふと転がり込んで来るチャンスをスルーしてしまいます。

 

「気づくセンス」を毎日の1行日記で身につける。不意に訪れるチャンスを取りこぼさないように。

 

 

「今」を「未来」につなげていくために必要なのは、毎日やっていることが、その北極星につながっているかどうかです。「いつかこうなりたい」という希望はあるものの、その方向に自分が向かっていなければ、たどり着くことはありませんし、今の時点でどこにいるのかわからないと、途中で心配になるものです。

・この期間、自分は成長したか
・それはなぜか
・この期間の自分にとっての意味は何か

 

みなさん何かしら目標がありますよね?少なくとも当記事を読んでいる方はあるでしょう。

 

それに向かって努力していく中で、知らず知らずのうちにベクトルが他に向いてしまうことがあります。

 

毎日1行日記を書き留めれば、その振り返りで進んでいる方向が目標を示しているのか答え合わせができるのです。

 

3種の振り返り「小振り返り」「中振り返り」「大振り返り」のうち、「大振り返り」がそれに当たります。

 

 

大切なのは、自分のやりたいことに、まず自分自身が熱狂できるかどうかです。つまり、地道な振り返りを通じて、自分の譲れない思いを明確にすることこそが、リーダーとして一番大事な第一歩なのです。

リーダーシップの根幹にあるのは、リード・ザ・セルフ、自分自身をリードすることです。

 

リーダーにはいろんなタイプがいます。先頭に立って周りを引きつれるタイプ、縁の下の力持ち的に力を発揮するタイプなど。

 

ただ共通して言えるのは、みな最初からリーダーだったわけではないということ。最初は我々のような一般人。

 

ではリーダーになるに必要なのは何か?それは「譲れない想い」です。

 

ジル
ジル

その人の「譲れない想い」に賛同してくれた人が寄ってきてついてくるのです。自分にとっての「譲れない想い」を1行日記を振り返りながら見つけましょう。

 

 

3行ノート

①1行日記を実際にやってみる
1行ならできそう!1日の終わりにやろう。
ノートにはこだわりたい!
②本で学んだことを自分自身につなげる
本を読んで気になったフレーズなどを日記に書いて考察する。
せっかく本を読んでも、吸収しなければもったいない。
③「行動→振り返り→気づき」のサイクルができるようにする
苦手だけどやってみよう。どうしても合わなければやめたっていい。
それもまた「行動→振り返り→気づき」ですよね。

 

3行ノートとは?
私は本を読破するたびに「3行ノート」をとっています。
これは『メモで自分を動かす全技術 高田晃著』で紹介されていたもの。
本から学んで終わりではなく、実際に行動に移すためのノートです。
本から学んだことの中から3つだけ「これからやっていこう」と思った項目を厳選するだけ。
私はもう少し広いニュアンスで「本から学んだ、自分にとって特に大切なこと3選」みたいにして書いています。

 

《今回紹介した本の情報》
タイトル:1行書くだけ日記
著者:伊藤羊一
定価:本体1,400円(税別)
出版社:SBクリエイティブ株式会社
目次:
第1章 なぜ、書いて振り返ると「自分がやるべきこと」が見えてくるのか
第2章 「1行日記」の書き方
第3章 1行日記で毎日を変えるー仕事・学び・生活習慣
第4章 「振り返り」で自分を知る、未来の自分をつくる
第5章 「振り返り」でより成長するために

 

 

この本を読んだ方に併せてオススメしたい本

◎「メモの魔力」前田裕二

『メモの魔力』レビュー・学び
[本の要点]✔︎「メモ」には、ただ忘れないように記録する以上のパワーがある。本書の著者「前田裕二」は極度のメモ魔である。メモこそが人生のコンパスになり、夢を叶えてくれるという。自身の会社「SHOWROOM株式会社」もメモから生み出されたと語...

「〇〇という真理・命題を受けて、これをこう変えてみよう」という、実際のアクションにつながる粒度まで落として書くことが重要です。

ジル
ジル

今回紹介した本の、「気づき」をアクションに移す行為に似た話が出てきます。併せて読むと、より理解が深まるかと思います。

 

◎「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介

『死ぬこと以外かすり傷』のあらすじ紹介〜バカになって熱狂しろ〜|書評
今世の中は目まぐるしく変化しています。10年周期で起こるような革命が5年、いやもっと早いスパンで起きています。そんな時代、今までのやり方では到底追いつきません。周りの雰囲気に合わせるな。自分を曝け出せ。ひたすら働いて自分を売り込め。私という...

どうにか乗り越えられる量ではだめだ。それでは能力爆発は起こらない。絶対に無理、どんな方法を使っても不可能だというくらいの負荷を自分にかける。すると苦境を乗り越えようという防衛本能が芽生え、進化する。進化は危機からやってくる。

ジル
ジル

アクションの大切さが書かれた本。イケイケだった頃の箕輪さんの著書です。ちなみに、のちに出版した「かすり傷も痛かった」は、「死ぬこと以外かすり傷」の全文が載っているのでそちらを買うのがおすすめ。