✔︎「アリとキリギリス」の話がある。来たる冬に備えて、アリは冬の間生き抜くために必要な食料を蓄えていた(働いていた)。
キリギリスは冬のことなど気にせず遊び呆けていた。
この物語は働いて財を貯めることが正しいと言っている。
でもアリって幸せだったのだろうか?生き抜けたけど、働いてばかり。
キリギリスは計画性もなかったものの、短い人生を楽しんでいた。心残りなく生涯を終えられたのではないだろうか。
✔︎人生で一番大切なのは、思い出を作ることである。
ただし、思い出作りにはお金がかかりがち。
若い頃はお金がない人が多い。社会人で働いて定年迎えるあたりが一番お金が貯まるタイミング。
しかし歳をとると体力が落ちる。思い出作りには体力も必要。
20代、30代が体力的には一番やりたいことをやるのに向いている。
若い頃にお金を貯めていてはもったいない(最低限は必要だけど)。
最低限貯金したあとは、思い出作りにお金を使おう。
✔︎死ぬ時はゼロの状態を目指そう。
死ぬ時に財産を残すことは、その財産を無駄にしたのと同義。
老後に貯めた資金って、結局使い切らないことがほとんどらしい。
ゼロで終えるためのポイントは「人生最後の日を意識する」こと。
「富」を最大化するより「人生」の最大化を意識しよう。
✔︎若い時ほど、やりたいことに挑戦しよう。
歳を重ねるにつれて挑戦へのリスクが上がる(家族ができる、会社で重要なポストにつくなど、保守になる要因)。
若いうちはその辺心配もなく、また体力も有り余っている。
若いうちはリスクをとっても挑戦しよう。
「リスクをとらないリスク」を知ること。
著者について
刺さった箇所7選
人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。
人生最後の日に、満足のいく経験に満ちた人生を送れなかったと気づいたときの後悔がどれほど大きなものか、想像してみてほしい。
経験に時間・お金を費やそう。経験は、それに投じたお金以上のものになるし、人と関わるネタにもなります。
自分を成長させてくれます。
人生最後は「満足のいった人生だった!」と思い返しながら死にたいものです。
もちろん、老後の備えは必要だ。だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。
莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金を使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻すすべはない。
みなさん老後に備えて何かしら貯蓄をしていますよね?
歳を取ればとるほど大きな病気になる可能性が高くなります。それに備えようとすると、どれだけ貯まっても不安になる気持ちもわかります。
ただ、死んだとして、残ったお金はどうなりますか?
寄付したり扶養者がいた場合は相続するでしょうが、それは自分のための使い方なのでしょうか?
素晴らしいことだと思いますが、私はどうしても勿体無いなと感じてしまうのです。
「収入の○割を貯金する」をやめる
若くて今後も収入増が見込める状態で、何も考えずに収入の20%を貯蓄していたとしたら、思い出に残る経験に金を使うチャンスを逃していることになる。さらにいえば、将来、sらに豊かになるはずの自分のために、今の若い自分が稼いだ金を捧げていることにもなる。一生の視点で見れば、これは最適な金の使い方とは言えない。
年代によって収入、体力が変わるので、固定で「○割貯金」は安直だということ。
とはいえ今の日本は、新卒でも「今後も収入増が見込める状態」になるとは限らない時代。若い頃でも経験にお金を割くのは難しいですよね。
「やりたいことは借金してでもいいから今すぐやれ!」と書いてある自己啓発本結構あります。なかなか勇気出ませんよね。返せる見込みもないのですから。
健康の改善は、人生を大改善する
年齢を問わず、健康ほど、経験を楽しむ能力に影響するものはない。健康は、金よりもはるかに価値が高い。
これ私最近よく感じました。数ヶ月前に高熱が出て咳も出て、一週間くらい寝てばかりの日が続きました。私基本健康で、通信簿にも健康だと褒められてたのにw
ベッドに横たわりぼーっとしていると、時間が雪のように溶けているのを感じました。「なんて時間を無駄にしているんだ」って。この横たわる時間を他の有意義なことに使いたくてしょうがありませんでした。
時間は金よりもはるかに希少で有限だ。1日は24時間しかない。だが、工夫次第で自由な時間を最大限増やすことはできる。
これは単なる私自身の経験則や持論に留まらない。心理学の研究もこれを裏付けている。時間をつくるために金を払う人は、収入に関係なく、人生の満足度を高めることがわかっているのだ。
若い頃はいくらでも時間が存在し、一生こんなままだと錯覚する、私はそうでした。
でも30代になってから、時間って実は有限で、ボケっとしているとどんどん失っていくものだとわかりました。
うまくいっている経営者ほど時間を何よりも大事にしているイメージ。
あまり知られていないが、人は障害を通じて何度も小さな死を経験する。ーそれはつまり「人生は、次々とステージが移行していく」という普遍的なプロセスを意味する。
物事は永遠に続かず、いつかは色褪せ、消え去っていく。それを理解することで人は、目の前にあるものにもっと感謝できるようになる。
昔はできていたことができなくなる、これが小さな死です。
もしやりたいことがあるとして、いつかやろういつかやろうと先延ばしにしていると、できなくなるかもしれません。それを意識して、やりたいことをできなくなる前にやって経験を積み重ねましょう!
だから、挑戦しよう。人生を最大限に充実させ、たった一度の人生を価値あるものにしよう。
人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。
人生って実は一度きりでして…。この人生はずっと続くものだと10代20代の頃は思っていました。それくらいフレッシュだったんですね。
でも30代に差し掛かると、身内の死を経験する人が増えます。すると、自身の人生が有限であり、思ったより短いと気づく。
今の年齢を2倍にしたら定年の年やないか!って気づいたとき、人生の短さを感じましたねー。
3行ノート
この本を読んだ方に併せてオススメしたい本
◎「時間革命」堀江貴文
そういう意味で「Time is Money」というのは真っ赤なウソである。
「Time is Life」ー時間は人生そのものだ。ぼくたちの人生の価値が湧き出てくる源泉なのだ。
堀江さんの本はいろいろ読んでいますが、こちらはタイトルの通り、「時間」にフォーカスを当てた本。
私は堀江さんを「時間効率化の鬼」だと思っています。時間を無駄にしたくないと考えている方は参考になると思います。
◎「たった一人の熱狂」見城徹
努力することに意味があるなどと言うのは単なる人生論であって、仕事に関して言えば「成功」と言う結果が出ない努力に意味はない。
今まで読んだ自己啓発本の中で一番かも。
「何かに挑戦したい!」と思わせてくれます。