『多動力』のあらすじ紹介〜コツコツ教は捨てろ〜|書評

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書評

「多動力」という言葉を聞いたことはありますか?

 

それは、いくつものタスクを同時にこなす力のこと。

 

一見良い能力ですが、多動力のある人間は、次々に興味が移り変わって落ち着きがなかったりします。

 

日本はコツコツひとつのことを頑張るのが正義とされてきました。

 

仕事でもそう。会社に入ったらそこで定年まで勤め上げる。それが正しいことだ、と。

 

何年も修行して一人前になる寿司職人、天ぷら職人などもコツコツ型。

 

時代は変わりました。転職が当たり前になり、職人技術もインターネットに転がっています。

 

こんな時代だからこそ、多動力が必要になってくるのです。

 

 




本の紹介

今回紹介する本は

 

『多動力』堀江貴文著

になります。

 

著者について

『堀江貴文』
1972年に福岡県八女市にて生まれる。
ライブドアの前身「有限会社オン・ザ・エッヂ」を起業。
野球球団買収やテレビ局買収に乗り出して世間を賑わせた。
33歳の時に証券取引法違反で服役。
その後は実業家としてロケット事業、飲食事業などたくさんの事業に携わる。

 

 

私が1番読んでいるのが堀江さんの本ですね。

 

堀江さんの本は読みやすくて良きです。

 

 

印象的な箇所17選

『あらゆる産業のタテの壁が溶けていく、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに超えていく「越境者」だ。そして、「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」なのだ。

 

インターネットの登場で各産業の「タテの壁」が無くなりました。

 

ひとつの産業だけに目を向けていては時代に遅れてしまいます。

 

掛け算の時代。

 

堀江さんは何を手掛けていると思いますか?実業家だけでなく、ロケット事業、飲食業、イベント主催、医療事業、教育事業、etc…

 

これが多動力です。

 

 

『繰り返すが、もはや情報それ自体に意味はない。これからは旧態依然とした業界に「オープンイノベーション」の波が来る。そこでは、とにかくチャレンジしようという行動力とアイデアを進化させる力が求められる。』

 

インターネットが出てくる前は、情報は閉鎖的で共有されにくい時代でした。

 

職人さんが分かりやすいです。天ぷら職人の技術は、その職人のもとで何年も雑用等を積み重ねなくては教えてもらえませんでした。

 

しかしインターネットの普及で、そういった技術はすぐにググることができるようになりました。

 

つまり、何年も修行を修行をしなくても良くなったということ。

 

修行期間は短ければ短いほうが良い。その分早くお店を開けるのだから。

 

情報の価値観を変えましょう。

 

 

『仕事を掛け算する時、似通ったワラジ同士より遠く離れたワラジを掛け合わせたほうが、その希少性は高まる。』

 

昔は希少価値があったことも今ではなくなっていることが多い。

 

インターネットで時代は大きく変わりました。

 

そんな時代で希少性を高めるにはどうすればいいのでしょうか?

 

キーワードは「掛け算」

 

ある程度極めたら違うことに取り組んでみましょう。

 

すると2足のワラジが履けるということ。これが今の時代強いのです。

 

ジル
ジル

意識したいですね。自分が名乗れる肩書を書き出してみて掛け算できることがあるか考えたい!

 

 

『目の前の仕事をサクサク終わらせ、次に行く。そして前の仕事には戻らない。「完了主義者」こそ、大量にプロジェクトを動かすことができる。』

 

堀江さんはひとつのことに全力投球はしません。

 

100%でやろうとするとやれるタスク数が少なくなります。

 

ある程度手を抜いたって良い。

 

「完璧主義者」ではなく「完了主義者」になろう。

 

ジル
ジル

私は完璧主義者。なので仕事が遅いです(自負しています)

スピードを意識して仕事に取り組もうと思います。

 

 

『見切り発車は成功のもと。』

 

なにかをする時、充分に準備を整えてから取り組む人がいます。

 

私もそのタイプですが、堀江さん曰く、準備の時間が勿体ないとのこと。

 

見切り発車で始めて、出てくる課題は走りながら考えましょう。

 

ジル
ジル

私なんか特に、準備をこれでもかとやった後に実行するタイプ。

 

 

『「バランス教」にとらわれていたら、頭一つ抜きん出ることなんてできない。』

 

日本の教育は「バランス教育」です。

 

これは子どもの好奇心を削ぐことに繋がります。

 

子どもの時から好奇心の赴くままにやりたいことをやらせれば将来すごい人間になれるかもしれません。

 

好きなことに熱中しましょう。熱中は努力には勝てません。

 

ジル
ジル

「熱中は努力には勝てない」は箕輪厚介さんの本に書いてありました。

 

『死ぬこと以外かすり傷』のあらすじ紹介〜バカになって熱狂しろ〜|書評
今世の中は目まぐるしく変化しています。 10年周期で起こるような革命が5年、いやもっと早いスパンで起きています。 そんな時代、今までのやり方では到底追いつきません。 周りの雰囲気に合わせるな。自分を曝け出せ。 ひたすら働いて自分を売り込め。...

 

『一度深くまでハマり、あっさりと次へ移る。これからの時代は、そうやって80点取れるものをいくつももっている人が強い。』

 

日本人が特に顕著だと思いますが、100点を目指す傾向にあります。

 

素晴らしいことではあるけど、悲しいことに素人は、ある程度点数を上げるとその先の違いは大して分かりません。

 

例えばあなたが料理人だとして、80点くらいの料理が作れるようになったとしましょう。

 

80点とは、大体の人が「美味しい」と言ってくれるくらい。

 

これ以上のクオリティを目指しても、あまりそのお店の評価は変わらなかったりします。

 

なぜなら、高レベルの味の違いなんて素人には分からないからです。不味くなければいいのです。

 

接客や清潔感など他の部分を底上げしたほうが良い。

 

堀江さんはひとつのことに猿のようにハマるけど、80点くらいとれるようになったら、あっさり飽きて次へ行くとのこと。

 

これが掛け算になり、多動力になるのです。

 

 

『非同期通信がお手軽に使えるようになった画期的な時代に、なお電話という同期通信にこだわり続ける。そういう人間に僕は言いたい。「お前にあげる時間はねえよ」と。』

 

かつて通信手段は電話が主流でした。

 

しかしLINEやDiscordなどの非同期通信が誕生してからはずいぶんと変わりました。

 

非同期通信のメリットは、お互いに時間を気にせずメッセージを送ったり、閲覧できるところ。

 

電話は同期通信。かけられた側はかけた側の都合で時間を奪われることになります。

 

堀江さんはこれが嫌いで、電話には基本でないらしい。

 

ジル
ジル

私の仕事ではまだまだ電話が主流。業界に依りますよねー

 

 

『1日24時間を楽しみきるためには、自分が今「自分の時間」を生きているのが「他人の時間」を生きているのか、ということに敏感にならないといけない。』

 

世の中の人はどれくらい自分時間を生きているのだろうか?

 

自分時間とは、自分のために使う時間。

 

対して他人時間とは、他人に奪われる時間。出る必要もない会議なんてそう。

 

くだらない会議に出るなら、その時間中はスマホをいじっていたほうが効率的。

 

ジル
ジル

まあ流石にできないかもですが、自分時間を意識するのはとても大切。

 

知らずのうちに他人時間で1日が埋まっている人は多いはず。

 

人生は短いので、他人に時間を使う暇はありません。自分時間で1日を埋めましょう。

 

『誰とでも無難に付き合い、心にもないお世辞を言ったり、愛想を振りまいて生きているうちに人生なんて終わってしまう。自分がやりたいことを次から次に実現したいならば「自分時間」を奪う人間と付き合ってはいけない。』

 

普段付き合っている人間関係を振り返ってみましょう。

 

やけに仕事を押し付けてきたり、行きたくもない行事に参加を強制してくる人はいないでしょうか?

 

そういう人間とは縁を切ったほうが良い。

 

自分が使いたいように時間を使いましょう。

 

日本人はそういうの苦手かも。

 

ジル
ジル

堀江さんほど割り切れないと思いますが、自分時間と他人時間を意識するだけでも時間の使い方が改善されるはず!

 

 

『「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言うが、そもそも聞くことを恥ずかしがる必要もないし、ググれば一瞬で解決だ。』

 

堀江さんは分野問わず知識が豊富です。

 

普段からスマホで情報を収集しているからってのもありますが、人から聞いているのもあります。

 

YouTubeでけっこう各業界の著名人との対談動画が挙がったりしています。

 

ジル
ジル

ただし、ググって出てくる程度のことをわざわざ質問するのはやめましょう。他人の時間を無駄に奪うことになってしまうので。

 

 

『ヒマな人ほど返信が遅く忙しい人ほど返信が速い』

 

これ意外でした。

 

忙しい人は返信をすぐにしないと、別のメールや仕事が溜まっていってしまうから。

 

目の前のタスクはすぐに返したり、人に投げることが大事。

 

ジル
ジル

私これ読んでから返信は意識するようになりました。

 

 

『他の人がのんびり平均的な人生を過ごしている間に、次から次へとハシゴして、他の人がたどり着かない高みまで登ってしまおう。』

 

会食は1日に1回など、自分で勝手に思い込んでしまっているルールはないでしょうか?

 

そんな別に守る必要のないルールは無視しましょう。

 

ルールの制約が外れると他人の何倍も動けます。これが多動力に繋がります。

 

 

『どんなに多くのプロジェクトを抱えていようと、睡眠時間は削るべきではない。改めるべきは仕事のやり方であり、生産性だ。』

 

忙しくなるとつい睡眠時間を削ろうとします。

 

睡眠時間を削ると生産性が著しく下がってしまいます。

 

堀江さんは毎日エグい量のスケジュールをこなしているけど、睡眠時間は6時間以上必ず確保しているらしい。

 

ジル
ジル

学生の頃はテスト前日に徹夜とかやりがち。ダメ絶対!(私はやってましたw)

 

 

『君の頭の中が、他人振る舞いや失敗のことでいっぱいにならないのと同じように、周りの人は君のことなんてまったく気にしていない。外野の雑音なんて気にせず、君は飄々と我が道を進めばいいのだ。』

 

「多動力」を身につけるための最大のハードルが「感情」とのこと。

 

多動力のためならなりふり構わず行動しよう。

 

恥ずかしがる必要なありません。見ていた人間はそんなこと忘れてしまいます。

 

その程度なんです。他人は、自分が思っているより他人に興味ありません。

 

ジル
ジル

私は最近他人の目を考えないようになってきています。何やってもいいわけじゃないけどねw

 

 

『小利口はバカに勝てない』

 

バカは後先考えず動きます。

 

リーダーになる才能があります。

 

小利口は動く前に色々考えてしまって、行動に移すまで時間がかかってしまう。

 

ジル
ジル

私はどちらかというと小利口タイプ。もっと見切り発車ですぐ動き出せるようになりたい!

 

 

『「●●をしたい⇨●●が必要」というのが筋であって、「●●をもっている⇨●●をしないともったいない」というのは大体うまくいかない。』

 

資産や資格を持っていると、どうしてもそれを活かしたくなるものです。

 

それって実は、やりたいことを制限してしまっています。

 

やりたいことがあるとして、その知識や資格がなくても、それらを持っている人を雇えばいいのです。

 

ジル
ジル

ショートカットしてやりたいことをしよう!

 

 

本書から学んだ3つのこと(3行ノート)

①掛け算してレアになる
ひとつのことだけをやり続けてもなかなかレアにはなれない。
この時代は、80点できることを増やしたほうが強い。
②もう少しバカになる
見切り発車で動けるようにする。
現役を作る存在になる。
③分からないことはどんどん聞く
恥ずかしがったり、「今忙しそうだし聞くの辞めとこか…」など考えずに聞く。
調べてわかることなら調べる。

 

3行ノートとは?
私は本を読破するたびに「3行ノート」をとっています。
これは『メモで自分を動かす全技術 高田晃著』で紹介されていたもの。
本から学んで終わりではなく、実際に行動に移すためのノートです。
本から学んだことの中から3つだけ「これからやっていこう」と思った項目を厳選するだけ。
私はもう少し広いニュアンスで「本から学んだ、自分にとって特に大切なこと3選」みたいにして書いています。

 

 

 

《今回紹介した本の情報》
タイトル:多動力
著者:堀江貴文
定価:本体1,400円(税別)
出版社:幻冬舎
目次:
第1章 一つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
第2章 バカ真面目の洗脳を解け
第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
第4章 「自分の時間」を取り戻そう
第5章 自分の分身に働かせる裏技
第6章 世界最速仕事術
第7章 最強メンタルの育て方
第8章 人生に目的なんていらない

 

 

この本を読んだ方に併せてお勧めしたい本

 

◎『時間革命』堀江貴文著

 

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本書で書かれている「自分時間」についてより詳しく書かれている本です。

 

◎『夢を叶える「打ち出の小槌」』堀江貴文著

 

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