『仕事の辞め方』のあらすじ紹介〜あなたの代わりはいる〜|書評

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書評

仕事を辞めることについてみなさんどんなイメージを持っていますか?

 

昔は終身雇用が当たり前の時代。仕事を辞めることに冷ややかな目で見られていたことでしょう。

 

時代が変わりまして、転職が当たり前になってきています。また企業もどうなるかわからない不安定な世の中。

 

とはいえ仕事を辞めるのには勇気が要ります。

 

本書には仕事を辞める準備、考えるべきことなどが筆者自身の経験と共に詳しく書かれております。

 

仕事を辞めようと考えている方にはぜひ一読して欲しい!

 

 




本の紹介

今回紹介する本は

 

『仕事の辞め方』鈴木おさむ著

になります。

 

著者について

『鈴木おさむ』
1972年に千葉県にて生まれる。
放送作家として数多くの番組を手がける。
映画監督、舞台演出でも活躍。

 

名前は聞いたことあったけど、詳しくは存じ上げませんでした。

 

しかし本書で紹介されていた、鈴木さんが手がけた番組は聞いたことがあるのばかり。

 

 

印象的な箇所17選

『結局、人は、友達でも親友でも自分の人生が一番大事ですし、自分の人生に必死ですから、あなたの人生は心配はしてくれても面倒は見てくれません。

 

会社を辞める際、「考え直して欲しい」「君がいなくなると困る」など言われるかもしれません。

 

ただし、同僚や上司、会社は私の人生を背負ってはくれません。どんなに親密な関係であってもです。

 

結局は赤の他人。

 

会社に依存しても我が身は守れません。

 

 

『成功しているように見える人って、自分で大きく舵を切ってることが多い。つまりは、自分の人生って、自分で思い切り舵を切らないと大きく方向を変えないことが多いんです。』

 

鈴木さんは交際期間0日婚など、起伏の激しい人生を送ってきました。

 

それらのできごとは全て受け身でなく自ら選んできたものです。

 

数々の著名人に会っている鈴木さん曰く、成功している人は、自ら選択した人生を歩んでいるとのこと。

 

選択するための指標として、自分を俯瞰してみるのがいいらしい。

 

すると今の自分でいいのかどうか、などを客観的に判断できます。

 

 

『大事なのは、「仕事を辞めた後に、次、何をしたいか」を先に考えるのではなく、「今の仕事を辞める」ということについて考えてみること。』

 

やりがちなのが、仕事を辞めることで失うモノを先に考えてしまうこと。

 

先にそっちを考えてしまうとプラス思考にいかなくなってしまうらしい。

 

プラス要素から考えましょう。

 

メジャーなのが「人間関係のストレスからの解放」

 

職場には大抵苦手な人のひとりやふたりはいるでしょう。

 

苦手な人と接しているとストレスが溜まりますよね。

 

人生一度きり。思い切ってストレスから解放される選択肢をとってみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

『天才とは、努力を努力と思わない能力だ。』

 

努力することに対して、「やらなきゃ」と思うか、何も考えず当たり前のようにできるかで大きく変わります。

 

前者はどうしても苦しくなります。立ち止まりたくなるタイミングがやってきます。

 

後者はどこまでもやり抜けます。人に言われなくても自主的にやる。

 

スポーツ界や芸能界で活躍している人たちは想像を絶する努力をしています。

 

ジル
ジル

常にそのことを考えているんですね。休むなんてことないんです。当たり前なんです。

 

当たり前だから継続しても全く苦しくないんですよね。

 

箕輪厚介さんの本にあった「夢中は努力に勝てない」に通ずるものがあります。

 

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『人に任されると、能力が急に上がったり覚醒することがある。だから、能力が高い人がいなくなっても、どうにかなるのです。代わりはいるのです。』

 

仕事を辞める時、面倒をを見てきた部下が引き留めてくれたとします。

 

もし辞めたら部下はどうなると思いますか?

 

もしかしたらその部下が自分がいたポジションに就く、昇格するかもしれませんよね。

 

下の人間にチャンスが生まれるってわけ。

 

また、人は任されると不思議と普段以上の力が出たりもします。

 

辞めても大丈夫。代わりはいます。

 

ジル
ジル

苦しくて辞める場合は、会社の後のことなんて知ったこっちゃないでしょうがw

 

 

『縁が円になる』

 

ふといつもと違う道を歩いてみる。いつもと違うお店に入ってみる。

 

すると意外な縁が生まれることがあります。

 

縁がまた縁を呼び、それらが繋がり円となる。

 

違う経験をすると面白いことに出会えるかも。

 

ジル
ジル

私は冒険をしないタイプ。それでは円は全く大きくなりません。少しずつ冒険してみようかな。

 

 

『40代、50代の上司たちはそういう時代を勝ち抜いてきているのですが、今は自分たちの当たり前を押し付けてはいけない時代。だからこそ、ちょっとした「根性」に見える努力は大きな評価になるはずです。』

 

鈴木さん自身の経験や、聞いた話で各年代でやった方がいいことが書かれています。

 

30代の話。

 

30代で大事なのは、上からの信頼と下からの信頼とのこと。

 

30代になると上司は今まで通りいつつ、部下ができてきますよね。

 

現代では、昔と違って上の人はあまり部下に言えません。「〇〇ハラ」って言われてたりしますから。

 

逆に考えると、自ら他の人より少し大きな努力をすれば頭ひとつ抜きん出ることができます。

 

 

『この時に大事なこと、「語らないこと」です。40代以上の人は若い世代と飲む時に、自分のことを語りがちです。これは20代からしたらどんでもない時間の無駄遣い。』

 

40代の話。

 

40代になる頃には経験値が貯まります。注意したいのが、若い人と飲んだり語り合う際に自分語りをし過ぎないこと。

 

相手の話を積極的に聞いてあげましょう。

 

プチ老害にならないように。

 

40代が一番しんどいらしいです。

 

会社でいうと、かなり責任あるポジションに就くけど、上には50代60代が君臨しているみたいな。

 

ジル
ジル

中間管理職は大変ですね。

 

 

『10人中9人に「イタい」と思われても、1人が人生の「いいね!」を押してくれるだけでいいんです。』

 

周りを気にしているとチャンスを逃すことがあります。

 

鈴木さんが、ある仕事を他の人にとられてそう感じたらしい。

 

周りの空気なんか気にせず言いたいことやりたいことを言いふらしてしまいましょう。

 

それを聞いた人が思わぬチャンスをくれるかもしれません。

 

 

『そういうことを言われるのを恐れて、付き合いを変化させないのが一番もったいないなと思うし、友達だからこそ変化を求めてあげるべき。なにより、自分自身が自分の価値観の変化を成長と認めて、それを口にしていくことが大事なことではないかと思います。』

 

20代30代40代と人生を歩んでいると、その時その時で大事なモノ、優先順位が変わってきます。

 

若い時は友達はお金、家族を持つと家族が大事になってきます。

 

相手が変化した際には、その変化を認めて応援してあげましょう。

 

「なんかお前変わっちまったな」なんて言ってくる奴には注意。

 

自分から離れてしまうのが嫌なんでしょう。嫉妬心というやつ。

 

 

『僕が今の仕事を辞めたとしたら、他に僕に向いてる仕事ってあるかなと。ーそれは、この5年僕が今の仕事とは別にやっていたこと。僕の仕事全部を10だとすると、1にも満たないくらいですが、細々と、でも結構真剣にやっていること』

 

まずは辞めることを決めることから。次に考えるのは、次に何の仕事をしようかという話。

 

ある会食で鈴木さんが聞いた話。

 

また、自分のことをよく知る人に聞いてみるのもあり。

 

自分じゃ気づかない長所を教えてくれるかも。

 

ジル
ジル

逆に仲間に、自分が思う長所を教えてあげるといいですね!

 

 

『付箋を貼っておく』

 

仕事を辞めようと思った時、早めにすべきことは、辞めようと思っていることを周りに伝えておくこと。

 

これを「付箋を貼っておく」と表現します。

 

この時、辞めることが確定していなくてもいいんです。

 

 

『夢を笑わない友達と一緒にいよう』

 

夢に向かってがむしゃらに努力している時、ほぼノーギャラで仕事をしている時、笑ってくる奴とは一緒にいない方がいいです。

 

心にブレーキをかけてきます。

 

応援してくれる奴と一緒にいよう。

 

笑う奴は友達じゃない。夢に向かって頑張っている姿に嫉妬しているだけ。

 

ジル
ジル

夢に向かって頑張っている仲間を応援しよう!

 

 

『出会った人に興味を持つという「好奇心」が大事です。そして、ちょっとした図々しさを持つことが大事です。』

 

辞める際に準備すること。それは、「種まき」です。

 

種まきをしておかないと、辞めた後次に繋がりません。

 

種まきは早ければ早い方がいい。

 

別に辞めるわけでなくとも種まきは自分にプラスになります。

 

種まきに一番必要なもの、それは「好奇心」です。

 

人より早く情報を得る。すると人に聞かれて、それがきっかけで縁になる。

 

また人に聞く行為も縁のきっかけになります。

 

多少図々しくても、相手が興味を持っていることで自分が知らないことをじゃんじゃん聞きましょう。相手も話したがるはずです。

 

ジル
ジル

私は他人に興味がありません。変えていかないとですね。

 

 

『本当に自分に大切な人間関係だったら、その人間関係は必ず残る。ここで重要なのは「自分が大事だと思っている人間関係」とその相手が「自分を大事だと思っている」ことが必ずしもイコールではない可能性があるということです。』

 

辞めることで、会社で築かれた大切な人間関係が失われてしまうのでは?

 

本当に大切にすべき人間関係はその程度ではなくなりません。

 

失われたならその程度の関係だったということ。

 

逆に今まで意識してなかった人と思わぬ繋がりができるかも?

 

イコールの話はよくわかります。これがズレていると人間関係は上手くいきません。必ずどちらかが苦しくなる。

 

『誰だって生きていれば、ちょっとは「思いつき」があるはずです。この「思いつき」を実行に移せるかどうかが転職を見つけられるカギじゃないかと思います。』

 

何が転職なのか?自分じゃ分からないですよね。

 

本書に紹介されていたのが「思いつき」。

 

ふとした思いつきはDNAのサイン。

 

DNAが時折見せるサインが天職を教えてくれるのでは?ということ。

 

『一旦、立ち止まり、今、自分が笑顔になれる瞬間はいつだろうと考える。この先、年を重ねていき、自分が笑顔になれる瞬間はいつだろうと考える。』

 

幸せは人によって違います。

 

人と比べるものではありません。

 

ジル
ジル

幸せとは何か?普段考えたこともありません。紙にでも書き出してみようかな?

 

 

本書から学んだ3つのこと(3行ノート)

①縁を大事にする
縁が繋がると円になる。
ふといつもと違う道を歩いてみたり、違うお店に入ってみたりしてみよう。
②自分を曝け出す
周りを気にしているとチャンスを逃してしまう。
イタいやつと思われたっていい。
③自分にとっての幸せを考える
一旦立ち止まる。幸せなことや夢を紙に書き起こす。
ゴールを設定して、そこまでのチャートも書いてみよう。

 

3行ノートとは?
私は本を読破するたびに「3行ノート」をとっています。
これは『メモで自分を動かす全技術 高田晃著』で紹介されていたもの。
本から学んで終わりではなく、実際に行動に移すためのノートです。
本から学んだことの中から3つだけ「これからやっていこう」と思った項目を厳選するだけ。
私はもう少し広いニュアンスで「本から学んだ、自分にとって特に大切なこと3選」みたいにして書いています。

 

 

 

《今回紹介した本の情報》
タイトル:仕事の辞め方
著者:鈴木おさむ
定価:本体1,500円(税別)
出版社:幻冬舎
目次:
第1章 なぜ仕事を辞めるのか
第2章 あなたにも代わりはいる
第3章 ワクワクしなくなったら仕事を辞める
第4章 なぜ40代はしんどいか〜世代別の仕事論〜
第5章 どのように仕事を辞めるか
第6章 辞める前にしておくこと
第7章 手放すからこそ入ってくる