みなさんおはこんばんにちは。
胃がムカムカしているジルでございます!
前回まで『順列』『組み合わせ』についての解説記事、頻出問題の解説をしてきました。
今回はそれらに繋がる分野『確率』についての解説記事です。
『確率』の定義
『確率』の性質
余事象
和事象の確率『排反』
以前に書いた記事の続きになりますのでもし見ていない方はこちらからご覧ください!
必須語句の解説
まずは試行と事象について
なんか難しいこと言ってる気がするぞ…:(;゙゚’ω゚’):
日本語にすると難しいですが、言っていることは単純です。
後ほど具体例を用いて説明しますね!
次に全事象と根元事象、空事象について
全事象を集合Uで表す時、Uのただ1つの要素からなる集合で表される事象を根元事象という。
根元事象を1つも含まない事象を空事象という。
色々難しいことを書いてありますが、別にこの説明を暗記する必要はありません。「こういうものなんだな。」くらいで頭に軽く入れといて頂いたらオッケーです(^∇^)
『確率』の定義
肝心の『確率の定義』を見ていきましょう。
$P(A)=\frac{事象Aが起こる場合の数}{試行で起こり得る全ての場合の数}$
これは確率で全ての元となる計算式です。
とはいえまあ無理に覚えなくても、問題を解いていけば勝手に頭に入ります。
『確率』の性質
確率の基本的な性質をしっかり覚えましょう。
②全事象Uについて、$P(U)=1$
③空事象Φについて、$P(Φ)=0$
余事象
$P(A)+P(\overline{A})=1$
『Aの余事象』とは、ある事象Aについてそれが起こらない事象のことです。
具体的な問題は後でやりますので詳しくここでは述べませんが、
$P(A)+P(\overline{A})=\frac{1}{3}+\frac{2}{3}=1$
になります( ´∀`)
和事象の確率『排反』
A,Bが互いに排反であるならば
$P(A \cup B)=P(A)+P(B)$
A,Bが互いに排反でないならば
$P(A \cup B)=P(A)+P(B)-P(A \cap B)$
『A,Bが互いに排反である』とは「事象Aと事象Bは同時に起こらない」ということです。
では今まで学んだことを使って練習問題を解いてみましょう!
練習問題①:サイコロの問題
2つのサイコロを同時に投げる。この時次の確率を求めなさい。
(1)目の数が同じ。
(2)各目の和が7。
(3)各目の差が2。
(4)各目の積が6。
サイコロの確率問題はメチャ出題されますので絶対に解けるようにしましょう!
まず最初にサイコロの目の出方が何通りかについて
みなさんご存知の通り、サイコロの目は{1}{2}{3}{4}{5}{6}の6通り
サイコロが2つあるので
6通りが6パターンあるので$6 \times 6=36$
サイコロの数が増えたらその分6を掛ければオッケーです。
$6^n=6 \times 6 \times …$
$P(A)=\frac{事象Aが起こる場合の数}{試行で起こり得る全ての場合の数}$
より
$\frac{6}{36}=\frac{1}{6}$
答えは$\frac{1}{6}$。
(2)各目の和が7。
当てはまる場合は
(1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1)
の6通り。よって
$\frac{6}{36}=\frac{1}{6}$
答えは$\frac{1}{6}$。
(3)各目の差が2。
当てはまる場合は
(1,3)(2,4)(3,5)(4,6)(3,1)(4,2)(5,3)(6,4)
の8通り。よって
$\frac{8}{36}=\frac{2}{9}$
答えは$\frac{2}{9}$。
(4)各目の積が6。
当てはまる場合は
(1,6)(2,3)(3,2)(6,1)
の4通り。よって
$\frac{4}{36}=\frac{1}{9}$
答えは$\frac{1}{9}$。
練習問題②:コインの問題
コイン3枚を同時に投げる。この時少なくとも1回は表が出る確率を求めなさい。
まずは起こり得る全ての場合の数を求めます。
したがって8通り。
$2^n$
実はこの問題、もう少し簡単に解ける別解があるんです…( ̄∀ ̄)
余事象を使って解く方法です。
「少なくとも1回表が出る」事象の余事象は「全て裏が出る」事象です。
全て裏の場合はもちろん1通りですよね?よって
$1-\frac{1}{8}=\frac{7}{8}$
これだけで計算できます。
練習問題③:クジの問題
クジを50本用意する。中には1等〜3等が入っており、その数は
1等:1本、2等:5本、3等:17本
このクジを1回引いた時、1等、2等、3等のうちどれか当たる確率を求めなさい。
起こり得る全ての場合の数はクジの数である50です。
まずはそれぞれ引く確率を求めます。
1等を引く確率…$\frac{1}{50}$
2等を引く確率…$\frac{5}{50}$
3等を引く確率…$\frac{17}{50}$
そして1等、2等、3等を引く確率はそれぞれ排反であるため、1等または2等または3等を引く確率はそれぞれ引く確率を足せばいいんです。よって
$\frac{1}{50}+\frac{5}{50}+\frac{17}{50}=\frac{23}{50}$
答えは$\frac{23}{50}$。
まとめ
同じ条件で繰り返して行う実験や観測を試行といい、試行結果として怒ることを事象という。
1つの試行で起こった全ての結果を全事象という。
全事象を集合Uで表す時、Uのただ1つの要素からなる集合で表される事象を根元事象という。
根元事象を1つも含まない事象を空事象という。
ある試行について起こる事象Aの確率をP(A)で表す。
$P(A)=\frac{事象Aが起こる場合の数}{試行で起こり得る全ての場合の数}$
ある事象Aについて、その余事象を$P(\overline{A})$と表す。この時
$P(A)+P(\overline{A})=1$
ある事象A,Bがあり、その和事象$P(A \cup B)$について
A,Bが互いに排反であるならば
$P(A \cup B)=P(A)+P(B)$
A,Bが互いに排反でないならば
$P(A \cup B)=P(A)+P(B)-P(A \cap B)$
数学が苦手な人って確率は何故かできる人多い印象です。
確かにその印象があります!何故なんでしょうね笑
次の記事はもう少し掘り下げて行くのでぜひご覧ください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
楽しい数学Lifeを!